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人前で恥をかいた!人から見られて恥ずかしい!羞恥心の心理学

Thursday, February 25, 2021

心理学



 今回は羞恥心の心理学について

皆さんは自分のやっていることが、周りから見たらどう思われるだろう?こんなことをやったら恥ずかしい、といったことを少なくとも1度は思ったことがあるでしょう。

恥ずかしい、という感情は「他人の目」と「自己評価」と深く関係しているため、羞恥心をコントロールするためには自己評価を見直す必要が出てきます。


恥ずかしさの正体

心理学では、恥ずかしさの感情を「自意識の感情」と呼ぶこともあります。

自意識の感情は恥ずかしさを感じる状況以外に、その状況を自分がどう感じているのか?といったことから生まれるものでもあります。


例えば、満員電車のなかで自分が降りる駅に着いた時に、「降ります」と言うのを恥ずかしく思う人がいたとします。

その人は「そういった状況の中で声を出すことで、注目されるからみっともない」と感じ、恥ずかしいと感じます。


こういったことは、みっともない、と思わなければ恥ずかしくならないといったことが言えるため、この状況で羞恥心を感じなくなるためには「みっともない」と感じなくなることです。


この「みっともない」という部分を、先の「自意識」に相当する部分であると考えた場合、自意識の感情とは何か?ということを述べます。


・外見からは読み取りにくい

怒りや悲しみといった感情と比べると、顔の表情には大きな変化は見られません。

赤面したりすることはあるが、特有の表情があるわけではないからです。



・普遍的な原因なし

恐怖の感情と違って、恥ずかしいという感情には、文化や個人によっても違ってくるため、普遍的な原因はありません。

先程の例で出したように、状況をどう捉えるのか?が問題であるからです。


・他人の視線に関係がある

同様の行為でも、他人の視線があるとないとで、恥ずかしいと感じることがあるためである。



こういった特徴があります。


恥ずかしさと自己評価の関係

恥ずかしいという感情には、他人の目が関係することが分かっていただけたと思います。

人の目があるだけで、そうでもない行動が急に恥ずかしくなったり、能力がないと思われたり、知識がないと知られたら、といった事柄が恥ずかしいという感情と結びついてくるからです。


自己評価との関係性についてですが、自己評価とは他人の評価を1つの要素としているため関係してきます。

失敗したところを見られると、他人の評価が下がり、自己評価が傷つくということです。


前にもあった恥ずかしいという「感情」が自己評価を下げるのではなく、恥ずかしい行為をしたという「状況」が自己評価を下げることを思い出して欲しい。


つまりは、恥ずかしいと感じなければ、自己評価がそれによって下がることはなくなるということです。


しかし、自己評価がもとより低い人にとっては、ちょっとした状況でも恥ずかしいと感じやすく、悪循環に陥ることもあります。

さらに、この感情は「辱められた」「メンツを失った」などの思いから、復讐したいといった攻撃的な態度に変わることもあります。

この問題も根底には、状況による恥ずかしさの感じ方と自己評価の低さがあるといえます。



恥ずかしさのコントロール

すべての感情には、何かしらの行動の起源となっているため、きちんとした役割があります。

恥ずかしさ、とは「社会の規範から逸脱させないようにする」ということである。

正常に働けば、裏切りや盗み、嘘をつくといった負の行動は抑制されますが、過剰に働けば精神に重大な影響があります。

恐怖が過度になると、社会不安障害といった精神疾患になりますが、恥ずかしさに関しては名前がありません。


では、コントロール法を紹介します。


1.恥ずかしいと思わないようにする

恥ずかしいと感じてしまう状況の捉え方に原因があるため、思いきって恥ずかしく思わなくなることをやってみましょう。

そうするためには、他人の評価は気にしない、人はどう思うとかまわない、といった一見すると横暴なようにも見えますが、そう思ってみることも大切です。

そうする前に理解していただきたいのは、

・<行動しない=回避>といった自己評価を下げるようなことをしない
・人はそれほど自分に関心がない
・やればやるほど恥ずかしくならない

といったことです。


先の満員電車で降りるときに「降ります」というところから始めてみましょう。


2.ひとりで悩まない

恥ずかしいことは自分の欠点であり、それを他人に知られるということは社会から逸脱する、といった気持ちが恥ずかしいということです。

その状況をどう感じるのかで、恥ずかしさを感じるため、他人から見ると恥ずかしさの論点は異なってきます。

他人に打ち明け解決するための行動を起こすのではなく、1人ではない、という安心感を得るために他人に打ち明けてみてください。



まとめ

恥ずかしさの心理学はいかがでしょうか?

恥ずかしさとは、社会から逸脱しないための安全装置でもあり、感じ方はその状況の捉え方である、ということでした。

私は営業職を経験したことがあるのですが、何件か飛び込み営業していたら、恥ずかしいと感じる場面がかなり無くなりました。

未だに恥ずかしいと感じることもあるのですが、以前よりは無くなってきました。


対策法の1と2は効果がある、と個人的には感じていますので、困っている人はやってみましょう。

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