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心理学でみる信頼、許容できない人の特徴

Thursday, February 25, 2021

心理学



 今回は信頼の心理学について

皆さんは何をもって「信頼」しますか?

他人を信頼し、受け入れ、許すことは、人との関わり方を円滑行うことで重要であります。

報道などで、人を信用できなくなったり、受け入れることを拒否したり、許さない風潮に流され、それらが出来なくなることは自身にとって不利益となります。

では、信頼とは何か?という心理学について紹介します。


信頼とは?


誰かと何かをする時に、「期待を裏切られないだろう」と思うことや、「自分の弱さを利用されたり、騙されたりしない」と安心していられることを意味したりもします。

信頼するにあたって、直感や希望、決心や確信などが関わっており、対人関係において、楽観的なものの見方の1つの表れともいえます。

しかし、楽観的とはいえ、一方では信頼し、別の方では信頼しないという事柄から、信頼とはより個別で具体的なものと言えます。


裏切られる不安

「人を信頼する」能力は、「よい自己評価」を持っている人ほど高くなるだろうと言えます。

それまでの経験と深く結びついており、「信頼できる両親」ち「あまり酷い裏切りを繰り返し経験していない」ことが柱であるともいえます。


人を信頼することの反対の意味として、裏切り(相手が自分の期待した成果をもたらしてくれない)の方から見ても、自己評価の高い人は裏切りに対して強く、より人を信じられます。

このことから、自己評価が高いと人をより信頼でき、しんらいされた相手から感謝の気持ちが示されることで、さらに自己評価が高くなるといった良い循環が生まれます。


変わって自己評価が低い人は、自分に対する自信がないため「人を信頼する」ということがあります。

これは、自分の能力より相手が優れているため、相手に任せ、自分はついていけばいい」と考えていることが基になっていることがあります。

そういった考えで相手を信頼すると、裏切られたり、利用されたりしたと気づくとより他人を信頼することをしなくなります。


また、自己評価が高いが脆い人は、相手の力を低く見積もり勝ちなため、人を信頼することが出来ません。


警戒心が強すぎる人

前述にもあった、自己評価が低くくて他人に裏切られた結果、他人を信頼できなくなり警戒するタイプ。

強がっていても、本当の意味で自信がない所為で、人から裏切られたり利用されたりすることを警戒するタイプとあります。

前はのタイプは「自己評価が低いタイプ」で後は「自己評価が高いが脆いタイプ」と分析することができます。


また、ネガティブな感情が強すぎることも警戒心を強調します。

そいて、妄想性人格障害という精神疾患を患っている人も、猜疑心の強さと根拠のない被害妄想から、人を信用できないタイプとなる。


最後に、これらのタイプ関わらずに、親から「人には警戒するよう」教えられたり、経験から人を警戒することが身についてしまったタイプとあります。


信頼する利点と警戒する欠点


人を信頼できないのは、他人の所為ではなく、自身にある問題ともいえます。

経験上仕方がない、ということもあるかもしれませんが、警戒し過ぎたり、信頼する利点と欠点に注目してみます。


警戒する欠点

・相手を監視し、相手のしたことを詳細に確認しなければならないこと。

これらの行動は多大なエネルギーが必要なので、精神的、身体的にも疲弊する。

・対人関係に対して悲観的な物の見方をする

このことをは気分が落ち込みやすくなり、自己評価を下げる原因となってしまう。



人は生きている以上、何らかの裏切りや利用されることはあります。

警戒し過ぎる人は、これらを極端に恐れ、それらのリスクを最低限のものにしようとします。

そうなると、警戒し過ぎる人は人を信頼することの楽しみを無くすことになり、楽しくない人生のため自己評価は下がってしまうという循環が生まれます。


信頼することの利点

社会的な利点として、他人の関係から幸せを見つけられるようになり、自己評価が高くなるということ。

少なくとも他人を信頼することで、他人から信頼されていくため、長期的に見ても利点しかありません。

相手を信頼することで、相手からの信頼が返ってくるのであれば、信頼が互いに大きくなるとは考えられないでしょうか?



他人を信頼するための方法


1.信頼することから始める

人を信頼したいのなら、楽観的に相手を信頼できる、という考え方から始めてみます。

仮に裏切られたりすることに恐れがあるならば、10段階評価を自分に決め、最初は10点で信頼し、何かしらで裏切られたりすれば半分に評価を下げるといった形です。

このことは、相手を底なしに信頼しろ!というわけではなく、対人関係を悲観的な見方をしていることによる損失を楽観視出来る見方に変えるために必要だからです。


2.裏切られたときの対処法を決める

信頼するということは、裏切られるというリスクは必ずあります。

そのために、裏切られたときの対処をどうするのか?ということを自分で決めてしまってください。

(例)
・裏切られた人より裏切った人の方が評判を落とす、ということを知る

・裏切られたからといって、もう2度人は信頼しない、とは思わない

・裏切った人を全面的に信頼しない、ではなく用心する

・裏切られたと知った時に、感情的になり偏った判断を下さない

・第3者に尋ね、正確に「状況」を把握する

・裏切った相手に理由を尋ねも良いが、頭ごなしに非難しない


あくまでも例ですが、望ましいことが記載されているかと思われます。

このまま使っても良いぐらいでしょう。


3.信頼を高める薬はない

人から信頼されたい、と思った人向け。

生体内で分泌されるホルモンに「オキシトシン」というものがあります。

これは、出産や授乳に関与し作用しますが、人に投与したところ「人を信頼する」力が高まったという実験結果があります。

オキシトシンを含んだ噴霧薬が販売されているようですので、それを使ってまで他人を支配したいのか?ということです。


受けれること

人は他人を非難しがちなものです。

心理的に、この行為は他人のなかに自分の欠点を見ることがあるからだそうです。

この思いが過度になると、相手がそう考えていなくても自分勝手だ!と非難したりしますが、これは「自分にこだわっている」ことが過剰になった結果であり、自己評価に問題があります。

そして、「自分のやり方が一番」と考えていることも問題となり、他人が自分と違ったやり方をしていると自分のやり方に自信が持てなくなり、他人を非難します。

いずれにせよ、人を受け入れることが出来ないと信頼することなどできずに、他人を「失望させる」だけの存在として見なしてしまう。


完璧な人はいません

あなたにとって他人は「失望」させる存在なのでしょうか?
それともただ失望しやすいのか?ということについて、両方が当てはまることがあります。


人はそんなに完璧なものではなく、他人に期待し過ぎている面もあります。


人を受け入れる方法

そうやって受け入れることの出来ない理由を知っていただいた上で、どうやったら受け入れることが出来るのか?という方法を紹介します。

1.批判せずに理解し共感する

人を受け入れたいならば、批判ではなく、理解してください。

また、理解するためには共感することが必要となってきます。

・相手の判断を細分化する


一意に相手の判断を否定せずに、相手の判断の中で何が気に食わなかったのか?ということを細かく分ける必要があります。

あの人はダメだ!と言い切ることは誰でも出来る簡単なことですが、話は進まなくなります。

・人格を否定せずに行動を批判する

人を批判する時は、行動に注目していたはずなのに、いつのまにか相手の人格を攻撃してしまいがちです。


・一般化せずに個別化する

問題行為があったから、いつでも、何にでも問題があるわけではありません。

何の問題なのかを個別化しなければ、相手そのものを批判しているようなものです。



2.密かに敵意を向けるのではなく、話してみる

人を受け入れる、ということは、嫌いな人でも好きになるとかそういった話ではありません。

その目的は、相手に対する間違った思い込みを改め、誤った態度を直し、関係を悪くしないようにすることです。


ちゃんと話してみると、意外に悪い人ではなかった、などということが良くありますが、人はそんなに完璧なものではありませんし、批判したからといって欠点がなくなるわけではありません。


3.小説を読んだり映画を見る

人を受け入れるためには、理解し、「共感する」ことが必要です。

共感する能力を高めるには、小説を読んだり映画を鑑賞したりすることが、簡単で有効です。

フィクションには、実生活を脅かされることがなく、他人の心に触れることができるため、これらのストーリから学んだ人間性を実生活に当てはめることにより、相手を理解し共感するきっかけ作りが出来ます。



他人を許す

他人を許すこととは、「相手を批判し、罰するのをやめる」ことです。

決して相手のしたことを忘れるわけではありません。

その目的は、相手に対するネガティブな感情から自由になることだからです。


他人の許し方

相手を許すことは他人を受け入れることの究極な形ともいえます。

実践できる方法から、相手を許すことを学んでみましょう


1.非暴力、という勇気ある行動をとる

仮に平和主義は悪に対して無抵抗であるわけではなく、非暴力という形をとった抵抗であります。

これは人として、立派でありたいと思う人が望む生き方であるからです。

実生活においては、不正を目の当たりにして、立ち上がり、認めないことを主張する、ということではないでしょうか。


2.行為を問題にして、人格を責めない

人に対して攻撃的な人間は、自分の過去や育った環境、偏見から自由になることは出来ないため、奴隷のようなものでもあります。

そのため、他人を批判する時は、非暴力の形を取る必要があるため、行動を問題にしなければなりません。

もし、人格を責めようならば、それは差別などの暴力行為をとっているのと同義であると言えるからです。


3.対立後の平和を考える

他人と対立した後、それがどのような結末になるのか考えたことがありますか?

理想とされるのは、対立した後は平和がやってこなければならないため、非暴力主義が非常に役に立ちます。

非暴力主義は「戦いのあとに平和を見つける」ことであり、戦いをあきらめるということではありません。

相手を許し、相手と仲直りし、相手と一致する点を見つけるということをやってみましょう。


まとめ

信頼する、受け入れる、許すということに関する心理学的な考えは如何でしょうか?

人は非難しやすいですが、その結末まで考えてやっているのでしょうか?
恐らく何も考えずに他人そのものを批判し、その後の平和など何も考えていないのでしょう。

それらの根本にあるのは、自分の欠点を他人に投影していることもあり、他人の人格を否定する人はそういうことだ、と考えるようにしてみてください。

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