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人から受け入れられないときの対処法の心理学

Thursday, February 25, 2021

心理学



今回は拒絶されたときの対処法について


対人コミュニケーションの中で、何らかの理由で、他人から拒絶されることは起きてしまうものです。

拒絶を言葉のまま「人として拒絶」と捉えることも出来れば、コミュニケーションの中で、自身の考えを受け入れてもらえないなども含まれたりします。

そういったことは、他人間だけではなく、家族間にも起こり得ることなので、何らかの対処法を持っているのと持っていないのとでは大きく異なってきます。


人から受け入れなられないことの悪影響

人から受け入れられなくなると、どんな悪影響が出るのかを心理学では以下のように考えられています。

・自分を否定する

他人から好きになってもらえないのに、何故自分を好きになるのか?と思うこともあります。
本来ならば、自分を慰め、励まさねばならない状況でもです。


・自分に不利益となる行動をするようになる

他人から拒絶されると、人は「攻撃的になり」「孤立する」といった行動をとることがありますが、これらは自分にとって不利益としかならない行動です。

親しい人との関係を絶つ、自傷行為を行うなど、自分を追い詰めたり苦しめることがあります。


・頭の働きが悪くなる

ある実験では、人に拒絶された後に実施された知能テストでは、そうでない時と比較して大幅に数値が低くなったというものがあるようです。

無意識な領域で起きたショックで、脳の活動が鈍ったといわれているため、重要な決断をする際には要注意。


・感情に悪影響がでる

悲しみ、怒り、といった強い感情が引き起こされ、屈辱、後悔、恨みなどの感情に繋がります。

こういった反応が起きることもあれば、感情が鈍磨となり、長期的な悪影響が懸念される場合もあります。

否定され続けたら、そうなることは想像していただくと明白かと。



対処法6選


1.鏡をみる

一見すると、否定された自分を見ることはネガティブな感情の原因となりそうです。

しかし、鏡を見ることで「自分とは何か?」「自分のいいところは何か?」と考えることが、拒絶されたマイナス面を相対化させることが出来ます。

大切なのは、自分に価値がない、ということではなく「正当な自己評価」を行うことであり、自分のマイナス面を見つめ直す機会になります。

鏡を見ることは、自分を客観的に見るようになり、自分をコントロールする力を回復させる手段であります。


2.作業をする

拒絶された直後は、ショックから何も出来なくなったりすることがありますが、ネガティブな感情から抜け出すには「行動」することが役に立ってきます。

行動の内容は簡単なものでよく、掃除や家事、趣味の作業など何でも良いです。

ネガティブな感情から抜け出し、何かを成すためには「セルフコントロール」が必要になるため、小さな行動を始めてみましょう。


3.攻撃的になるのをやめる

人は他人から受け入れられないとわかると、攻撃的な感情や行動を起こしやすくなります。

これは、相手の態度に合わせ、自分も不愉快な態度をとってやる、といった身勝手な感情から起こるものです。

この行動の結果、ますます人は遠ざかり、他人から受け入れられなくなるだけです。



4.交流する

拒絶され、嫌な思いをすると自分の殻に閉じこもりがちになります。

この行動は問題解決の根本的な問題から抜け出せられなくなるため、逆に人との交流してみてください。

交流する際は、相手は自分のことはわかってくれなくともよい、慰めてくれなくともよい、助けてくれなくともよい、といった前提で行動してください。

多くの人が間違えるのは、これらを他人に解決してもらうことを望んで交流しますが、問題は自分にあるため解決するのは自分自身だからです。

浅くても深くても良いので、社会で生き残るため「人と交流する」ことが大切になってきます。



5.関係を傷つけない

他人から拒絶されると、家族や友人などの他の関係が、心の傷を癒すきっかけになる大切な存在です。
拒絶された後は、「人から受け入れられない」ことに敏感になり、家族や友人などにも疑心暗鬼となり攻撃的になることがあります。

「相手が自分の気持ちをわかってくれない」という身勝手な不満を抱いていないか、一度冷静になる必要があります。


6.自傷行為をしない

特に女性に多いと言われていますが、自分を傷つけることは多様な行為に及ぶことがあります。

分かりやすく、自分を刃物で傷つけるということだけではなく、飲酒で誤魔化す、過食するといった普段では行わない行動も自傷行為となることがあります。

人から受け入れられないことが、自分に価値がないと捉え、自らを傷つけるといった行動を引き起こします。

前述から行動することは重要でありますが、自らを傷つけることは望まれないことです。


この事項は前提にあり、他の項目の対策で対処されることが望ましく思われます。


まとめ

コミュニケーションの多様化から、自己評価を損なう機会は増えてきているため、自分を守るためにも対処法を知ることは大事です。

これらの対策は人の心理から、自己評価を大切にするためにできる行動を対処法としてまとめたものになります。

自分なりの行動で、いっぱい食べる、いっぱい飲酒するなど、日頃からやっていない行動で思わぬ不調を引き起こすぐらいなら、これらの対処法をやってみましょう。

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