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This is a blog about the scientific basis of medicine. A judo therapist reads research papers for study and writes about them.

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COVID-19を診断するための画像検査の正確性を研究したもの

Thursday, January 28, 2021

感染症


 今回はCOVID-19を画像判断することの正確性について


COVID-19の検査と言えば、PCR法を使ったものが周知されていることかと考えられます。

しかし、肺に炎症するなどの判断を下すために画像診断が用いられることも一般的です。

このまだ分からないことだらけのCOVID-19を特定するための、画像診断の正確性について研究されている内容を紹介します。

研究内容

34件の研究を含めた内容のレビューです。


30件はCOVID-19の疑いのある8491人の参加者による横断研究であり、そのうち4575人がCOVID-19の最終診断を受けました。


4件はケースコントロール研究で、合計848件のケースとコントロールがあり、そのうち464件がCOVID-19と最終診断されました。


胸部CTは31件の研究(8014人の参加者、4224症例)、胸部X線は3件の研究(1243人の参加者、784症例)、および肺の超音波は1件の研究でした。(100人の参加者、 31ケース)


16件の研究には成人のみが含まれ、15件の研究には成人と子供の両方が含まれ、

1件には子供のみが含まれていました。


2つの研究は参加者の年齢を報告していません。


24件の研究には入院患者が、4件の研究には外来患者が含まれており、残りの6件の研究は不明確な状況で実施されました。


COVID-19の疑いのある参加者の胸部CTの場合、感度は57.4~100%の範囲であり、特異度は0~96.0%の範囲でした。


COVID-19の疑いのある参加者における胸部CTのプールされた感度は89.9%であり、プールされた特異性は61.1%でした。


感度分析は、中国からの研究が除外された場合、他の国からの研究は、含まれた研究全体と比較してより高い特異性を示したことを示しました。


インデックステストをCOVID-19の陽性または陰性に分類しなかった研究(グループ3)を除外した場合、残りの研究(グループ1および2)は、含まれている研究全体と比較して高い特異性を示しました。


横断的研究に限定された感度分析、または最初の検査が陰性の場合に少なくとも2つの逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)検査が実施された研究では、精度の推定値は実質的に変化しませんでした。

異質性の原因として出版状況を特定しませんでした。


COVID-19の疑いのある参加者(3件の研究、1243人の参加者、784症例)の胸部X線検査では、感度は56.9~89.0%、特異度は11.1~88.9%の範囲でした。


COVID-19の疑いのある参加者(1件の研究、100人の参加者、31症例)における肺の超音波の感度と特異度は、それぞれ96.8%、62.3%でした。含まれる研究の数が限られていたため、胸部X線または超音波のメタアナリシスを実行できませんでした。


レビューアの結論


胸部CTは、疑わしい患者のCOVID-19の診断に感度が高く、中程度に特異的であることがわかりました。これは、CTがSARS-CoV-2感染を呼吸器疾患の他の原因と区別する能力が限られている可能性があることを意味します。ただし、研究の質が低く、含まれる研究が不均一であるため、これらの結果に対する信頼には限界があります。データが限られているため、COVID-19の疑いのある症例を診断するための胸部X線および肺の超音波の精度推定値は注意深く解釈する必要があります。

将来の診断精度の研究では、陽性の画像所見を事前に定義し、同じ参加者集団で関心のあるさまざまなモダリティの直接比較を含め、改善された報告手法を実装する必要があります。このレビューの計画された更新は、次のことを目的としています。胸部CTの精度推定値の精度を高める(理想的にはバイアス研究のリスクが低い)。胸部X線および超音波の精度を知らせるためのさらなるデータを取得する。そして、二次的な目的(例えば、「閾値」効果、異なる画像診断法全体の精度推定値の比較)をさらに満たすデータを取得して、異なる診断経路に沿った画像診断の有用性を通知します。


まとめ 

このレビューからは、胸部CT検査がCOVID-19を特異的に検知できる可能性もありながら、他の病気との区別が確実なものでもないことが示されています。

別の症状かと疑い検査して、胸部CT検査したら陽性であることが分かることが想像できますが、超音波やX線での発見は見落とされる可能性もあるということ。

どんな症状でも見落とされることはありますが、画像検査するなら胸部CTの方がいいのかも?という内容ではありました。

しかし、現場がパンクしていて満足に検査出来ないことも想像は出来ます。

話題の症状に罹ると世間体を気にする人にとっては大打撃かと思われますが、
医療提供者と相談し合いながら治療して欲しいものです。

Islam N、Salameh JP、Leeflang MMG、Hooft L、McGrath TA、Pol CB、Frank RA、Kazi S、Prager R、Hare SS、Dennie C、Spijker R、Deeks JJ、Dinnes J、Jenniskens K、Korevaar DA、Cohen JF 、Van den Bruel A、Takwoingi Y、de Wijgert J、Wang J、McInnesMDF。COVID-19の診断のための胸部画像検査。システマティックレビューのコクランデータベース2020、第11号。アート。番号:CD013639。DOI:10.1002 /14651858.CD013639.pub3。

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