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【casereport】ジョーンズ骨折の概要と症例について

Monday, January 4, 2021

整形外科

今回はジョーンズ骨折について

医療関係者ならわかる「ジョーンズ骨折」ですが、
この症例を受傷したことが無い限り耳にすることもない骨折かと思われます。

本症はスポーツ競技者は勿論、一般の人でも場合によっては?起こるかもしれませんので、どんな症例なのかご存知頂くため紹介します。

ジョーンズ骨折とは?

第5中足骨基部の疲労骨折です。

足の小指と外くるぶしの足首側1/3ぐらいの部分の骨折のこと。

疲労骨折とは、繰り返し負荷が掛かることで起こる骨折のこと。

どんな競技で見られる?

・サッカー
・バスケットボール
・ハンドボール
・アメリカンフットボール

どの競技でも「サイドステップ」を多用するので、
これらのスポーツに多く見られるとのこと。

こんな時に注意!

・ステップ、ターン、踏み込み、通常の動作の中で急激に痛みが起きる。

・こけた、ぶつけたなど外傷は関係なく起きるため、その部分に痛みが起きた場合は考える。

・治りにくい骨折なので、再度骨折することがある。
 スポーツ競技によっては手術療法が選択されます。


ちょっと難しく

・短腓骨筋腱炎の疼痛部位と類似するが、圧痛部位で特定はできる。
 しかし、安易に判断せず、詳細に確認する必要もある。

・稀に関係のない部位での疼痛を訴え画像診断を行った結果、本症であることが判った例もある。


症例

・17歳の男性、サッカー競技者
3か月前に痛みを訴え本症と診断された。

3か月間ギプス固定を行った後に競技に復帰し、完治とされた。

しかし、2週後に再度疼痛が出現したため、再受診をした後に再検査で再骨折が確認された。

手術療法が検討された。


園部俊晴・今屋健・他:スポーツ外傷・障害に対する術後のリハビリテーション.
第1版,2010,pp278-292.

まとめ 

小指から足首にかけて痛みが起きた時、まずは専門家に相談してみてください。

手術療法を好まず、手術をしない治療法で完治したと判断されても再骨折する厄介な骨折です。

根拠性の高い予防法は提唱されていませんでしたが、
前足の部分に体重がかかり易い人に起きやすくもなるとも言われています。

足の土踏まずなどを気にすることから予防できるのかも?しれませんね。

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