今回は専門家の実践を改善するための介入結果について
見出しを見ても、?となったでしょう。
医療従事者などの専門家が患者に提供する医療行為が推奨されているものを行っているのか?と疑問に思われている場面があります。
例えばですが、エビデンスから制定されている診療ガイドラインに基づいた医療を提供するはずですが、風邪に抗生物質を処方するような。
挙げればキリがないのですが、そのようなイメージです。
それらを改善するべく行われていた介入結果を紹介します。
研究内容
合計12,268人の患者を含む25の研究を含めました。
含まれた研究では、4種類の患者媒介介入を評価しました。
1)患者が報告した健康情報介入
2)患者情報介入
3)患者教育介入
4)患者の意思決定支援
患者から報告された健康情報の介入は、おそらく医療専門家の推奨される臨床診療への順守を改善します。
結論
患者が報告する健康情報と患者教育の2種類の患者媒介介入が、推奨される臨床診療への医療従事者の順守を高めることにより、専門診療を改善する可能性が高いことがわかりました(中程度の確実性の証拠)効果は小さいから中程度であると考えています。患者情報など、他の患者を介した介入も専門的実践を改善する可能性があります(低確実性の証拠)。患者の意思決定支援は、推奨される臨床診療を順守している医療専門家の数にほとんど、またはまったく違いをもたらさない可能性があります(低確実性の証拠)。これらの介入が患者の健康と満足度、有害事象、資源使用に与える影響は、主に非常に低い確実性エビデンスまたはエビデンスの欠如により不確実です。
まとめ
これらの結果から患者が医療従事者に提供する情報が、患者に提供する医療の質を高めるようなことが示唆されていました。
患者から得られる情報で、「症状」を特定するためにだけ利用するのではなく、
治療法や患者が望むことを考慮し、患者をサポートする。という特別なことではないようにも思われます。
在りがちな話かもしれませんが、経験豊富と言う医療従事者の中には、
患者の話を部分的に聞くだけで経験則からの最適な治療法を提供します。
それは患者が望んでない方法とは聞かずに。
ということもあるのでしょう。
私自身はそういった医療従事者に出会うことは少ないのですが、
患者を治療する。というよりは症状を治療する。ということに注力しがちな人には見られる傾向かと。
FønhusMS、DalsbøTK、Johansen M、Fretheim A、Skirbekk H、Flotorp SA。専門的実践を改善するための患者を介した介入。Cochrane Database of Systematic Reviews 2018、Issue9。Art。番号:CD012472。DOI:10.1002 / 14651858.CD012472.pub2。