今回は小学生でもわかる??シンスプリントについて
シンスプリントは過労性頚部痛(かろうせいけいぶつう)とも呼ばれています。
慢性スポーツ障害でもありますので、スポーツ競技者は知っているべきな疾患です。
どんな時に起きるのか?
・下肢のアライメント異常
・足の内側アーチの低下、その影響によりヒラメ筋、後脛骨筋の過伸張よる骨膜炎、付着部炎ともいえる。
・足首の可動域が狭いケースでも観察されている。
・冬場の走り込みが原因となることもある。
どんな特徴?
・脛骨内側下1/3、膝から下の内側の下の方当たりに痛みを感じる。
・痛みが軽度の場合は専門家、医療機関に受診することはなく、重症例となって受診することが多い。
MRIの画像評価で骨膜炎と示される。
また、骨髄内信号では筋付着部炎、骨浮腫、出血、微細骨折と判断されることもある。
症例
・16歳 男性
サッカー競技者。1週間前より原因無く右下腿内側に痛みが出現。
歩行時痛が強く、スポーツ活動が出来ない状況だった。
Hop Stepは不可で、MRI画像で脛骨骨膜周囲に高信号。
安静を指示され、3週間後に再検査で化骨形成を認めず疲労骨折の疑いは消えた。
まとめ
私の臨床経験上、冬場のスポーツ競技者の足の痛みが本症であることが多かったです。
発症後、症状の強さによっては完治までに3か月以上要した症例もあるぐらい、痛みがしつこく続く場合もあります。
単なるストレッチだけで、予防ができるのかは不明な点が残ります。
理想としては下腿のアライメントから整え、走りこむスケジュールなどを管理し直す必要もあります。