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【casereport】有痛性外脛骨の概要と症例について

Monday, January 4, 2021

整形外科

今回は有痛性外脛骨について

恐らく小学生には難しいかと思われますが、案外みられる疾患なのでしっかりと紹介します。

概要

・外脛骨とは、舟状骨(足の方)粗面における二次性骨化の遺残物。
大半は無症候となりますが、何らかの原因で疼痛が出現した際に「有痛性外脛骨」と呼ぶ。

Veitchの分類と呼ばれる病態を判断する方法がある。

1型:舟状骨と分離して、後脛骨筋腱内に存在するもの
2型:舟状骨粗面と線維性に結合しているもの
3型:舟状骨と骨性に癒合しているもの

臨床上の所見

・患者自身が変形を気にして受診する。

・初期は運動痛、重度になると歩行時痛が出現する。

・発症する起因として、足関節捻挫や新しい靴を履いて運動するなどが挙げられる。

・成人でも外脛骨を有している人もいますが、外傷が契機となり発見される。

症例

・22歳 女性

ハンドボール中に左足を捻挫。
非常に強い疼痛が出現し歩行が困難となる。

舟状骨内側に著明な圧痛と腫脹を認めた。

外脛骨の骨片離開を疑い画像検査にて理解を認めた。

外傷性の裂離と判断され、手術が勧められた。


まとめ

過剰骨と呼ばれる外脛骨は本来無くても良いのですが、解剖学的には後脛骨筋との関連性があります。

繰り返し牽引され起こる場合もあれば、捻挫がきっかけで起きることもあるので、
外脛骨に悩まされないように、捻挫をしっかりと予防しましょう。

他に予防法を上げるとすれば、足の縦、横アーチを作る、後脛骨筋の柔軟性を持たせるなど。

関係はありませんが、私も外脛骨あります。

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