KeiS a medical professional

This is a blog about the scientific basis of medicine. A judo therapist reads research papers for study and writes about them.

sponsorlink

【急性高山病】薬理学的介入のエビデンスについて

Monday, January 4, 2021

医療基礎知識

今回は急性高山病の介入について

旅行中などに限定される知識にはなりますが、
急性高山病になってしまった時に行える介入方法でヒントはあるのか?

そういうことに備えて登山などをする方にとって良いかも?しれない研究論文を紹介します。

研究内容

合計468人の参加者を登録した13の研究を含めました。

すべての研究には成人が含まれ、2つの研究にはティーンエイジャーと成人の両方が含まれていました。
13の研究は、ほとんどがヨーロッパアルプスの高地で行われました。
12件の研究には急性高山病の参加者が含まれ、1件の研究には高地肺水腫の参加者が含まれていました。
フォローアップは通常1日未満でした。

非薬理学的介入(3つの研究、124人の参加者)

含まれる3件の試験では、全死因死亡およびAMS症状の完全な軽減は報告されていません。

薬理学的介入(11件の試験、375人の参加者)

含まれる11件の試験では、全死因死亡が報告されていません。
1件の試験では、デキサメタゾンが投与された12時間および16時間後にプラセボと比較してAMS症状が完全に軽減した参加者の割合が高かった。

結論


急性高山病の治療における非薬理学的および薬理学的介入の効果を決定するために利用可能な証拠は限られています。低品質の証拠は、デキサメタゾンとアセタゾラミドがプラセボと比較してAMSスコアを低下させる可能性があることを示唆しています。ただし、これらの潜在的な介入に関連する臨床上の利点と害は不明のままです。全体として、証拠は臨床分野での実際的な意義は限られています。ほとんどの試験の実施と報告が不十分だったため、この分野での質の高い研究が必要です。

まとめ 

結論に書いてある薬剤で、アセタゾラミドは市販薬にもあるようで、前者は塗布するタイプがほとんどでした。

ご購入を検討される場合は、かかりつけの医師、薬剤師、登録販売者などに相談した方が良いとは思います。

薬物を使わない方法は、成果の方が芳しくなかったので割愛していますが、
薬物療法は利点がありそうですが、証拠の質としては不十分とされていました。

もし、使用を検討する際はこれらの症状に対する備えを専門家と相談された方が良いと思います。


Simancas‐Racines D、Arevalo‐Rodriguez I、Osorio D、Franco JVA、Xu Y、Hidalgo R.急性高山病の治療のための介入。Cochrane Database of Systematic Reviews 2018、Issue6。Art。番号:CD009567。DOI:10.1002 / 14651858.CD009567.pub2。

QooQ