今回は難聴に対する補聴器について
軽度から中度までの難聴の症状に限定された研究論文を紹介します。
果てして補聴器をつけることで生活の質は変わるのでしょうか?
研究内容
825人の参加者を含む5つのRCTを含めました。
研究はアメリカとヨーロッパで実施され、1987年から2017年の間に発表されました。
すべての参加者は軽度から中程度の聴力損失がありました。
5つの研究すべての平均年齢は69〜83歳でした。研究期間は6週間から6か月の範囲でした。
補聴器は、補聴器/プラセボと比較して、高齢者の聴覚障害ハンディキャップインベントリ(HHIE、スケール範囲1から100)を使用して測定される、日常生活への参加に関連する聴覚特有の健康関連の生活の質に大きな有益な効果がありました。
結論
入手可能な証拠は、補聴器が軽度から中程度の難聴の成人の聴覚特有の健康関連の生活の質、一般的な健康関連の生活の質、および聴取能力の改善に効果的であることを認めています。証拠は、難聴の助けを求める人々の第一線の臨床管理としての補聴器の広範な提供と互換性があります。補聴器の利点を評価するために使用される結果測定の選択には、より大きな一貫性が必要です。さらにプラセボ対照試験を行うことで、これらの影響の推定値に対する信頼性が高まり、年齢、性別、難聴の程度、補聴器の種類によって異なるかどうかを確認できます。
Ferguson MA、Kitterick PT、Chong LY、Edmondson‐Jones M、Barker F、Hoare DJ。成人の軽度から中程度の難聴のための補聴器。Cochrane Database of Systematic Reviews 2017、Issue9。アート。番号:CD012023。DOI:10.1002 / 14651858.CD012023.pub2。
まとめ
補聴器の利点が示された研究でした。
難聴も重症まで進んでしまうと利点が少なくなってくるようですが、
早期の時点で装着を検討する必要があるのかもしれません。
個人的にも役に立つ研究結果でした。