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【注射】注入部位の痛みを軽減するための介入のエビデンス

Thursday, January 7, 2021

医療基礎知識

今回は注射による注入部位の痛みを抑えるための介入について

ヘパリンに限った論文になりますが、皮下注射を行うヘパリンでは注射の副作用として注入部位の痛みなどが挙げられています。

打撲様な状態になるようですので、これを減らすために薬剤の注入速度などを変更したらどうなるの?というエビデンスについて紹介します。

研究内容

LMWHを腹部に皮下注射した合計459人の参加者を含む4つの研究にレビューを加えました。
注射された薬物量(0.4 mL)を報告した試験は1件のみでした。
介入の性質により、対象となる研究では参加者と介護者(職員)を盲検化することはできませんでした。

含まれるすべての研究で、高速注入の持続時間は10秒であり、低速注入の持続時間は30秒でした。

3つの研究では、異なる時点での各注射後の部位の疼痛強度が報告されました。
2つの研究では、各注射直後に部位の痛みの強度を評価し、140人の参加者のメタ分析では、速い注射と比較して、遅い注射直後の部位の痛みの強度に明確な差は示されませんでした。

結論


痛みの強さと打撲の大きさに対するヘパリンの皮下注射期間の効果を評価した4つのRCTを見つけました。参加者の数が少ないため、注射直後または注射後60および72時間の疼痛強度への影響を決定するための不十分な証拠が見つかりました。ただし、ゆっくりと注射すると、注射の48時間後に部位の痛みの強度が低下する場合があります(質の低い証拠)。高速注入と比較して、低速注入後の打撲サイズに明確な違いは観察されませんでした(低品質の証拠)。この証拠は、不正確さと不整合のために質が低いと判断しました。

Mohammady M、Janani L、Akbari Sari A.打撲および部位の痛みの強度を防ぐためのヘパリンの低速と高速の皮下注射。Cochrane Database of Systematic Reviews 2017、Issue11。アート。番号:CD008077。DOI:10.1002 / 14651858.CD008077.pub5。 

まとめ 

結論からも注入速度などの疼痛変化は影響として観察されていないようです。

研究の中には注入後の部位の痛みが軽減されるようなことが示唆されていますが、どうなのでしょう。

注射嫌いな自分としてより一層注射に対する抵抗感が出来てしまった研究論文でした。

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