今回は運動後のマッサージ療法について
スポーツや運動をした後にマッサージをすると回復が早くなる。という話を聞いたことがあります。
学問的に説明が付きそうな事柄ですが、反論も考えられるため私自身はどっちなのだろう?という考えでいます。
そんな運動後の回復を促せるのか?というマッサージのエビデンスについて紹介します。
研究内容
22件の研究のうち、5件は自動マッサージのテクニック(振動など)を使用し、残りの17件は古典的なマッサージを使用した。
12分以上続くマッサージよりも短いマッサージ(5-12分)の方が大きな効果を持つ傾向があった。
高強度の混合運動後の場合、マッサージは中程度の正の効果をもたらしたが、筋力運動や持久力運動の後の効果は小さい。
さらに、運動経験が少ないものの方がより多くの利益を得る傾向が見つかりました。
結論
パフォーマンス回復に対するマッサージの効果はかなり小さく、部分的に不明確ですが、適切な状況(集中的な混合トレーニング後の短期回復)で関連する可能性があります。しかし、限られた効果が競技者の回復介入としてマッサージを広範に使用することを正当化するかどうかは疑わしいままです。
まとめ
プロのように運動を活発にやっている、学生で運動をやっているような方には、効果のほどは期待薄という結果となりました。
この事柄から筋発達と筋力、筋活動後とマッサージの兼ね合いが少し紐解けたような気もしなくもないですが、肯定的な研究結果もあるため、何とも言えません。
敢えてやるなら、短時間のマッサージで終わらせる。
というような導入を検討された方が良いそうで。
ご参考までに。
Poppendieck W 1、2、Wegmann M 3、Ferrauti A 4、Kellmann M 5、6、ファイファーM 7、マイヤーT 3。