KeiS a medical professional

This is a blog about the scientific basis of medicine. A judo therapist reads research papers for study and writes about them.

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【心理学】誰かに何かを教えるなら知っていたい学習指導について

Sunday, January 17, 2021

心理学



今回は学習指導の心理学について


教職やコーチングに携わる人の中には、教えているけど生徒や受講生に理解してもらえないと悩んでいる人もいると思います。

そして、それは生徒や受講生の所為だと決める人もいるかもしれません。

本当にそうなのでしょうか?

心理学では、教育サイコロジストという専門領域があり、教師の指導能力を高める様々な方法が開発・研究されて、膨大な研究成果が蓄積されています。

悩んでいる人はそれらの研究成果を上手く使えていないだけなのかもしれません。



教師の勘違い


根本的な学習における問題点として、目を向けている点が違うことがあります。

それは時に生徒の自己効力感を損なうことになり、認知機能や動機づけに障害が出ることがあります。

改善をもたらすためには、生徒の生得の知能より、「具体的な課題をこなす能力」に目を向けるということになります。


これは、特定の物事が上手くできるという信念を高めることが出来るため、成功できると思えば課題に挑戦し、上手くこなすための努力も惜しまなくなります。

低い成績をとる、失敗をする生徒は、ちょっとした失敗でも「挫折」したと捉えるため前進しようと思わなくなります。

こういった事故不振の悪循環を起こさないためには、生徒自身が注ぎ込んできた練習や努力の量に問題点があることを、教師が理解させられれば生徒はやる気を保てるようになります。


目標


必要な学習目標は2つあります。

・遂行目標
・熟練目標

これらを教師が設定する必要があります。

遂行目標の成否は、生徒が一定の水準を達する能力を持っているのか?によります。
ex.英語の試験でAの成績をとる。

熟練目標で重要なのは、粘り強く学ぶ姿勢と学びへの意欲です。
ex.英語が堪能になる。


遂行目標は、良い成績をあげる動機として競争が重視されますが、個人の知能水準によって達成度が左右されるという特徴もあります。

一方、熟練目標では能力を磨き、改善することへの意欲が重要となってきます。


日頃から設定している目標には、以上のような特性が備わっていることを理解した中で行わないと、達成不可能な目標を定めるような間違いを起こすこともあります。



ラーニングピラミッド

アメリカ国立訓練研究所の調査によると、教育の有効性は指導方法によって結果が異なることがわかっています。

科学的根拠として乏しいとはされていますが、参加方法によって学習定着率にも差があるという結果も出ています。


※%は資料による概算的なものです。参考だけで。

受動的な学習方法の例

・講義 5%
・読書 10%
・視聴覚 20%
・実演を見る 30%


参加型の学習方法の例


・グループ討論 50%
・自ら体験する 75%
・他人に教える 90%



私個人が学習の中で行っているのは、読書、視聴覚、他人に教えるのみ。

他の方法もやってはいましたが、イマイチでした。


教育の成功で欠かせないこと


教師生徒間の関係性

生徒を積極的に支援し、関係を深め、友好的なかかわりを促す。

そして、教室での振る舞い方について、教師が求めることを明確に伝える。


技能を教える

1つのことを学べば、他の方法で活用し理解することを促す。

またテスト、活動、課題を出すことによって学習が長期的記憶になるように促す。


創造性を養う

生徒に自ら考えたプロジェクトを発表してもらう、課題の実演、概念を形にさせるなどを実行してもらう。

教師は必要に応じた支援を行うが、生徒が主体になり見守る。



タイミングのよいフィードバック

授業内容は生徒の様子を見ながら必要に応じ軌道修正する、称賛、指摘を行うが、それは生徒個人の練習や努力を基準にして行う。


短期的な目標

段階的な目標を設定することで、大きな目標達成を無理なく出来るようにさせる。



ストレスコントロール

日頃のスケジュールを設定し、秩序をもった教室で学習を進める。

適度な休憩をとり、生徒が安心できる環境を保つ。


生徒同士の教え合い

生徒自身に不安や疑問、考えを口にだすように促し、グループを作成し自信をもって自らの意見を述べられるように促す。


動機づけ

レベルが高めの目標を定める。

生得の知能よりも、練習や努力が達成する要因であることを伝え、自己評価を促す。



まとめ

参照にした心理学の資料が教育の内容に偏っていたので、生徒や教師というワードが多くありました。

これらのことは、誰かに何かを教える、ということに共通して使える事象であります。

そういったことを踏まえると、大人になって○○塾とか、○○会とかで意識高めな自己啓発セミナーなどをやっていますよね。

面白半分で参加したことはありますが、心理学的に~と語っていた割にはこれまで記述した内容殆ど把握できてなくない?と思います。

まともな指導をしたい人は参考にしてみてください。

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