今回は歌は言語習得に役に立つか?です。
このブログは、医学と健康に関して後悔しないような選択肢をとってもらうために、 科学的根拠の高い論文などを紹介し、それをどう使っていくべきなのか?を私が解説・提案していくブログです。 メールアドレスでの登録も宜しくお願い致します。
歌を歌って新しい言語を習得することはもはや定番中の定番。
細かい御託は置いて、それって根拠ある方法なの?ということを調べている論文の結果を紹介します。
研究の内容は?
60人の英語圏の成人の参加者を対象にしたもの。
聞いてリピートする方法の3つのうちのいずれかに振り分けた試験となりました。
1.ただ話す
2.リズミックに話す
3.歌う
の3群に振り分け、全員が喋ることのできないハンガリー語が選出されました。
結果は?
15分後のテストにて習得度合いを検証したところ、歌うグループがよい成績をおさめていました。(他の2群と比較してp<0.05)
この結果に関しては、年齢、性別、音韻的作動記憶、音楽的能力など影響のない結果となりました。
Ludke KM et al.Singing can facilitate foreign language learning.Mem Cognit.2014;42:41-52.
つまりは
別の記事でフォニックストレーニングが良いというものを書きました。コチラから
そちらでは、発音の仕方に注目が挙げられていましたが、今回は歌うということについて。
実は私自身はヒアリング能力だけは、発語するよりも若干高く音楽演奏で培われた結果だと思っています。
それこそ英語の歌詞を歌ったり聞いたりしていたので、それが役に立っているのでしょう。
英語の読解に関しては、論文を読んでいるうちに覚えました。
始めは全然わかりませんでしたが、今は時間はかかってもある程度読めるように。
始めから完璧に聞けるように、話せるようにを目指しているとそのハードルの高さで挫折してしまいがちです。
少しずつで良いので、聞けたり喋れたり読めるようになれば良いのかと。