今回は未発表の研究データを取得する方法について。
このブログは、医学と健康に関して後悔しないような選択肢をとってもらうために、 科学的根拠の高い論文などを紹介し、それをどう使っていくべきなのか?を私が解説・提案していくブログです。 メールアドレスでの登録も宜しくお願い致します。
今回紹介する内容はマニアックな方法論について。
もし、研究データなどで未発表なものが欲しい!となった時の手に入れる方法について研
究している論文がありました。
私自身は研究データというよりは、別の方法で同じようなことを実践しています。
もし、情報誌などに載せるとなると購読者を増やすために話題になりやすい研究結果などを選択するバイアスが!と思っている用心深い方がおられましたら、この方法を実践してみてください。
研究の内容は?
6件の研究が選択基準を満たしていた。
2件は無作為化試験、4件は欠損データを取得するための異なる方法を評価した観察比較試験であった。
・欠損データを取得する方法
5件の研究、2件の無作為化研究および3件の観察比較研究は、
欠けているデータ(すなわち、元の研究者には利用可能だが公表された研究では報告されていないデータ)を得る方法を評価した。
2件の研究では、電子メールによる研究の著者とのやり取りの結果、試行回数が最も少なく回答時間が最も短いという回答率が最も高いことがわかりました。
不足している情報に対する1回の要求(電子メールまたは郵便による)と多段階アプローチ(事前通知、不足している情報の要求、および積極的なフォローアップ)の効果の違いは、回答率および情報の完全性にとって重要ではありません回収された(1件の研究)。
方法の明確化の要求(ある研究)は、欠測データの要求よりも大きな反応をもたらしました。
著名な署名者は、著者が未発表情報の要求に応答する可能性に大きな影響を与えませんでした(1つの研究)。
ある研究では、欠けているデータを入手しようとした試みの数を評価し、要求された項目の数が応答の確率に影響を及ぼさないことがわかりました。
さらに、同じ方法を使用して複数回試行しても、反応の可能性は高まりませんでした。
未発表の研究を入手する方法
1件の観察比較研究で、未発表の研究を入手する方法(すなわち、未発表の研究のデータ)が評価された。
未発表の研究を前もって特定してから、製薬業界にさらに詳細な詳細を提供するよう依頼することは、非特定の要求を送信するよりも有益であることが証明されました。
未発表のデータを取得する方法。系統的レビューのコクランデータベース2011年、第11号。番号:MR000027。DOI:10.1002 / 14651858.MR000027.pub2。
結論は?
Eメールを活用することが最も適切だったということでした。
研究では未発表と欠損データの両方に対して行われていましたので、
この方法は情報を発信したい!という気持ちのある人に対しては有効なのかと思います。
使うとなると
私もやっています。
と書いたのは研究データや臨床上の結果など気になることがあったら問い合わせにEメールを送信しています。
これは日本人相手、というよりは国外の方々にという意味になります。
どうしても日本人にEメールで問い合わせると「会ってもないのに」とか「いきなり失礼だ」という頭の固い方が多い印象です。
勿論、メールの記載内容には細心の注意を払ってますよ。
これだけ電子化が進んでいるのに、対面しないと信用できないなどの思い込みの強い方が多いのかと思われる日本人よりも、Eメールでコミュニケーションをとってくれる国外の方々の方がスムーズに話が進みます。
とは言いつつ、私自身の元にも意味不明な問い合わせが入ることは多々ありますが、
短文で目的がはっきりとしている文面なら、しっかりとお応えしています。
気になる情報などがあれば、その発信者に問い合わせるぐらいの積極さを見せても印象が悪くなることはほとんどないかと。
是非使ってみて欲しいです。