今回は拷問を耐え抜いた人に対する介入について
日本では使えない知識になりますが、(恐らく)
拷問を耐え抜いた後は肉体的な疼痛だけではなく、精神的なものによるものもあり、
それらの慢性痛に対する対策が必要とはされます。
もし、医療従事者の皆さんの中には私のように将来的に海外で活動することを考えておられる方には多少なる参照にできる論文かと思います。
研究内容
公表された3つの小規模な研究(88人の参加者)が選択基準を満たしましたが、機密性と金銭的不正に関する倫理的問題のために、1つは公表から撤回されました。
これらはデータに影響を与えなかったため、このレビューではこの研究は保持されました。
2つの試験では、バイオフィードバックを伴う認知行動療法(CBT)と不特定の持続痛の待機リスト(58人の参加者が治療を完了)を使用し、
1つは複雑なマニュアルの効果を調べ、腰痛に対する治療と自己治療の比較がなされました。(30名の参加者が治療を完了)
治療終了時の疼痛緩和の結果について、CBTと待機リストの間で差はなかった。
これらのうちの1人は、介入と比較の間に差がない3ヶ月の追跡を報告した。
手動療法の試験では、複雑な手動療法と自己治療の間に差がないことも報告されました。
結論
拷問の生存者の持続的な痛みに対する介入の使用を支持または反論する証拠は不十分である。
まとめ
慢性疼痛の管理としては代表的なCBTなどが手法として行われていました。
研究の質の影響か結論としてはよくもわからないことになってはいましたが、
通常と異なるアプローチでないと疼痛軽減が為されないのかはわかりません。
出来る手法で対処していくしかないのか?とも思いますが、
条件が限定されていることですので、他の研究などで応用できそうなものでもあれば紹介します。
ん~難しい。