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【高齢者】多剤併用療法を適切にする介入のエビデンス

Monday, January 4, 2021

医療基礎知識

今回は高齢者の薬物療法の多用し過ぎることについて

複数の症状を持っている方は薬物療法を多用しがち。

よくあるのは、薬物療法の副作用で胃が荒れるから整腸剤を処方します。のように。

そんな薬物療法を管理するための介入について研究されているものを紹介します。

研究内容

18のランダム化試験、10のクラスターランダム化試験、2つの非ランダム化試験、2つの対照前後試験で構成されていました。

1つの介入は、コンピューター化された意思決定支援(CDS)で構成。
そして31は、複雑で多面的な製薬ベースのアプローチであり、そのうちの1つは多面的介入の一部としてCDSコンポーネントを組み込んだ。

さまざまな設定で介入が提供されました。介入は、一般医師、薬剤師、老人科医などの医療専門家によって行われ、すべて高所得国で実施されました。

薬物療法が薬物の妥当性を改善するかどうか、医薬品治療が潜在的に不適切な薬物(PIM)の数を減らすかどうかは不明です。

結論


患者の処方のレビューなど、適切な多剤併用を改善するための介入が臨床的に有意な改善をもたらしたかどうかは不明です。ただし、潜在的な処方漏れ(PPO)を減らすという点では、わずかに有益な場合があります。しかし、この効果の推定値は、リスクバイアスに関して深刻な制限があった2つの研究のみに基づいています。

まとめ 

どうにかなりそうなものでしたが、結論としてはどの介入が優れているのか不明ということでした。

エビデンスとまでは言えませんが、昨今では薬剤師が処方されている薬について照会するようにもなっています。

処方量や薬の重複、禁忌などの管理は薬剤師頼りになってしまいますが、
医師だけではなく、医療関係者に相談することも必要な時はあるのかと思われます。


Rankin A、Cadogan CA、Patterson SM、Kerse N、Cardwell CR、Bradley MC、Ryan C、Hughes C.高齢者に対するポリファーマシーの適切な使用を改善するための介入。Cochrane Database of Systematic Reviews 2018、Issue9。Art。番号:CD008165。DOI:10.1002 / 14651858.CD008165.pub4。

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