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【casereport】足根洞症候群の概要と症例について

Monday, January 4, 2021

整形外科

今回は足根洞症候群について

足根洞症候群(そっこんどうしょうこうぐん)とは、足の内側にあるトンネルに通る動脈・静脈が締め付けられ、痛みやしびれ、筋力が落ちること。

詳しく紹介していきます。

どんな時に起きる?

・発生原因で確定しているものは不明とされています。

・ガングリオン、骨棘、足首の捻挫などで発症するケースは確認されています。

どんな特徴?

・足の裏の痛み、足の指、足の裏の感覚が変、足の裏の筋力が落ちる、夜足の裏に灼熱感を感じるなど。

本症の確認には足根管部のTinelサイン、足底の痺れの分布などを調べます。


実際にみた症例では?

私自身が経験した症例なので、発生機序や治癒までの流れだけ。

スポーツ競技者の小学生がなっていましたが、足関節捻挫の際に合併症として本症を確認できました。

痺れ感、痛みのみの訴えで1か月間の治療で軽快していきました。

捻挫の再発を予防したりなどの後療法を実践しています。


まとめ

聞きなれない症状名ですが、足の内果、踵骨内側面、屈筋支帯で構成される線維骨性のトンネルが足首にはあります。

トンネルの形状など個人差があることを臨床医に聞いたことがありますので、本症を患うかどうかも個人差によるものもあるようです。

経験上では手術療法まで発展したケースは見たことがありませんが、
絞扼障害であるため、病変によっては検討されることもあるのかもしれません。

1つの予防法として、捻挫しないように足首周りの筋肉の反射を発達させる。などの神経筋トレーニングが有用とされています。

小学生には難しい内容でした。

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