今回は境界性人格障害と治療について。
境界的人格障害を持つ人々は、自分の感情や衝動をコントロールすることが困難であることが多く、関係を保つことが難しいと感じています。
空虚感を経験し、気分の急激な変化に苦しみ、自分に害を及ぼす可能性があります。
放棄と他の人々の急速に変化する見方に対処する問題は彼らの困難の一部を形成します。
これらすべてのことは、提供されるかもしれないどんな治療にでも取り組むことを難しくしています。
介入の結果と方法
境界性人格障害のある合計1804人を対象とした28件の研究が見つかりました。
これらの研究は様々な心理学的治療法を調べた。
このようなものの中には、「包括的な」治療と呼ばれるものもあります。
包括的な治療法とは、その人と少なくとも一部の期間、専門家と1対1で話し合います。
他の治療法は、この1対1の作業を含まないため、「非包括的」と呼ばれます。
弁証法行動療法と呼ばれる包括的な治療法の1つの特定の種類について多くの研究が行われてきた。
この治療法については、結果をプールして結論を引き出すのに十分な研究がありました。
結果は、弁証法行動療法が境界性人格障害を持つ人々に役立つことを示しています。
不適切な怒りの減少、自傷行為の減少、一般的な機能の改善などの効果がありました。
レビューアのコメント
評価された他のすべての種類の心理療法的介入の価値について確固たる結論を引き出すことを可能にするには、一般に研究が少なすぎました。
しかし、単一の研究は調査されたそれぞれの治療法について、
「包括的」タイプと「非包括的」タイプの両方について有望な発見を示しています。
Stoffers-Winterling JM、VöllmBA、RückerG、Timmer A、Huband N、LiebK。人格障害のある人の心理療法。系統的レビューのコクランデータベース2012年第8号。番号:CD005652。DOI:10.1002 / 14651858.CD005652.pub2。
まとめ
あっさりと書いていますが、それぞれの介入にはこのような手法が用いれらていました。
包括的な心理療法
弁証法行動療法(DBT)
部分入院環境でのメンタリゼーションに基づく治療(MBT-PH)
外来MBT(MBT-out)
転置中心療法(TFP)
認知行動療法(CBT)
動的非破壊的心理療法(DDP)
対人心理療法(IPT)
BPDの対人療法(IPT-BPD)
非包括的な精神療法
DBTグループスキルトレーニングのみ(DBT-ST)
感情調節グループ療法(ERG)
スキーマに焦点を当てたグループ療法(SFT-G)
感情予測可能性のためのシステムトレーニング
境界人格障害の問題解決
これらの中から比較された結果それぞれの有用性が見つかってはいることになっています。
こういった心理的療法で大事でないのか?と私が考えるには
「クラインとの意向」を叶えることではないのでしょうか?
自分が得意な手法や実績のある手法でも、
クライアントが同意しなければ、治療法とは上手くいかなくなることが多いです。
問診時にそれらを引き出せるのか?が大事になってくるのでしょう。