KeiS a medical professional

This is a blog about the scientific basis of medicine. A judo therapist reads research papers for study and writes about them.

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【肩こり】バストサイズとの関係性の研究

Monday, January 18, 2021

医療基礎知識

今回はサイズと肩こりの関連性について

女性の方に限る内容ですが、バストサイズが大きくなると肩こりが辛い。

という話はよく伺います。

医学的に、科学的に関連性があるのか?ということについて研究している論文の結論を紹介します。

※至って真面目な内容です。

研究の内容は?

病院スタッフの339人の女性ボランティアに協力してもらいアンケートを実施しました。
(18~77歳)
※三重大学の研究です。

アンケートの内容はコチラ

1.脊椎や肩に手術・外傷の既往があるか?

2.既往歴や現在患っている疾病の有無

3.ブラジャーのカップサイズ

4.現在、肩こりの症状の自覚はあるのか?
→はい、の場合はVASでスコアリングしていました。

結果

203人は肩こりなし (サイズ82.4cm)
83人は軽度の肩こり  (サイズ83.7cm)
53人に重度の肩こり  (サイズ83.9cm)

という結果に。

アンケートに答えた女性のカップ数は
A以下 73人
B 70人
C 61人
D 72人
E 63人

数字の結果からでも肩こりと胸の大きさの相関性はないということでした。

まとめ

この研究では大きさとブラジャーサイズを分けていますが、
理由としては大きくなると相関して体ががっしりする女性が増えるため。
と言われています。

結論から関連性なし。となりましたが、
C以下,D以上の2群に分けた場合肩こりとの相関性が見られる結果にかわりました。

もし、関連性がある!と言い切る文献などがあれば、このように分析結果を操作して自分の思惑通りな結果に操作しているかもしれません。

ということは、肩こりに悩んでいる女性の原因が胸に無いのかもしれない。

そういった考え方をするべきなのでしょうね。


Oo M, et al.
Relationship between brassiere cup size and shoulder-neck pain in women.
Open Orthop J.2012;6:140-2

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