今回はイノベーションについて
イノベーションというと、
「新しい価値を創造してアイデア、技術の実装について」という意味になります。
正直医療業界でも目まぐるしく技術や知識の進歩が起きているなか、
業態によっては完全に「伝統」という名の牢獄に置いてけぼりな状態になっていることもあります。
そんなイノベーションについて、中々に良いことを書いている論文がありましたので、
その中身を抜粋して紹介します。
スマートな未来について
昨今「スマート」というワードの入ったアイテムが主流になり、
スマートフォンやスマートウォッチなど、耳にすることが増えてきました。
では、スマートな未来とは何でしょう?
「望ましい未来を達成するために革新的なアイデアを適用する。
その際に、知的で先を見越して、意図的で志向的で目標志向であること」
賢い未来を創造することは、将来の課題に直面できるように人々が将来の可能性のあるシナリオに備え、未来の賢明であることだけではない現実もあります。
スマートな未来を創造するための努力は、
ユビキタスなデジタル接続
スマートセンサー
人工知能
モノのインターネット(IoT)
すべての人間の知識へのアクセス
そして最高の生活の質の機会を捉えるための起業家精神を活用する革新的なアイデアを必要とします。
スマートな未来は人々が自由に自分の幸福を追求し、
自分の未来について楽観的になることができることと捉えるべきです。
現代社会では、人々は多くの複雑な問題と難しい決断に直面しています。
賢い未来は、他の人々と協力して、政府や他の団体を支援して、利用可能な技術と知識を適用することによって、単独で、
人々がこれらの問題に対するインテリジェントな解決策を検索し、
最終的に見つけることができるようになることが求められています。
スマートな未来を創るための7つ
①スマートな人。
新しい知識の創造に貢献でき、社会で重要なことを改善するために新しいイノベーションを活用でき、スマートアナリティクスを通じて増え続けるデータから重要な情報を抽出できるスマートな人材が必要です。
②スマートなリーダーシップ。スマートリーダーとは、スマートな未来の共創に貢献することに人々をやる気にさせ、関与させることができる人々です。古典的なリーダーシップは求められていません。
③スマートな政府デジタル時代において、政府は市民を統治し統制する機関ではありません。スマート政府は、普遍的に適用される説明責任、透明性、法の支配、および社会的正義を備えた安全な国を共同で創造することへの市民参加を促進しなければなりません。
④スマートなインフラストラクチャスマートな未来には、市民の安全とプライバシー、公共交通機関の管理、電力網、きれいな水、環境モニタリング、廃棄物管理、ICTのセキュリティなどの効率的なシステムが必要です。
⑤スマート産業デジタル時代には、スマート産業は顧客が欲しいまたは必要とする商品やサービスを顧客に提供するためにデジタル変革に積極的でなければなりません。
先進国におけるサービスが支配的なロジックへの段階的な移行により、企業は製品に独自のサービスをバンドルすることで付加価値を生み出すことを余儀なくされています。
⑥スマートヘルスケアと教育システム将来最も劇的に変化が見込まれる2つの分野は、ヘルスケアと教育です。望ましくない細胞を切り取るためのゲノム編集や、人的資源に取って代わる統合スマートシステム(MRIやX線を読み取るスマートデバイス、e-ヘルスケアなど)など、数多くの病気と闘う新しい画期的な医療技術はすでにたくさんあります。
⑦スマートホームと自動車人々の2つの願望的なニーズは、手頃な価格、効率的、そして快適な家と車です。
グーグル、アップル、テスラはすでにスマートな自動運転車に取り組んでいます。これらの革新は賢い未来の生活の質を大きく変えるでしょう。
まとめ
これらのことから、イノベーションを起こすために必要であるのはスマートな未来を実現させるための手法ということになりそうです。
勿論1つの論文から得た知識なので、他にも考え方がありますが「スマートな未来を」というワードには惹かれるものがあります。
例えば、日本で書類を大量に書かされる場面がありますよね?
オンラインでも書類の管理が行え、紙よりもセキュリティ性に優れている可能性があるのに。
一旦の知識だけで「ネットは危ない」「目に見えないからよくわからない」と古来の方法が大好きな人々がイノベーションを妨げてくれることも多岐に渡りあります。
あのiPhoneもリリース当初は誰も飛びつかなかったが、利便性などがメディアにより明らかになっていくと飛びついて購入する。
如何に自身の思考で考えられていないのかがわかってしまいます。
医療に関してもオンライン教育や遠隔手術など効率が良く健康に享受できる時代になってきますので、「イノベーションを起こすんや!」とお考えの方はこれらの内容を参照にされる必要もあるのかと思います。
https://doi.org/10.1016/j.jik.2016.11.001