KeiS a medical professional

This is a blog about the scientific basis of medicine. A judo therapist reads research papers for study and writes about them.

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扁桃炎を繰り返し発症する人の特徴

Thursday, January 28, 2021

耳鼻咽喉

今回紹介するのは、扁桃炎と関連している菌についてです。

腫れると高熱が出てしまう扁桃炎。

子供だけではなく大人でも困ってしまうものですよね。

そんな子供や大人は何度も何度も扁桃炎、
または感染した扁桃腺炎にかかっています。

新しい研究では、扁桃炎の原因となる細菌である連鎖球菌が、
体の免疫システムをだます可能性があることがわかりました

このような現象が起こっている時、体の免疫細胞は細菌ではなく、お互いを殺します。

しかし、これは体が弱ってしまっている人にのみ起こりるものだそうです。


扁桃腺とは、喉の後ろにある組織の瘤のようなものです。

鼻と口を通して入ってくる細菌を捕獲することによって、感染を防ぐ役割があります。

扁桃腺が感染すると、扁桃腺は腫れて痛みを伴うことがあります。

そんな扁桃炎を何度も繰り返すと、扁桃腺を摘出する必要があるかもしれません。

研究者らは、扁桃炎の発作を繰り返した子供から取り出された扁桃腺と、
睡眠障害などの他の理由で扁桃炎を取り出された子供の扁桃腺とを比較しました。

扁桃炎を繰り返す子供たちは、特定の免疫細胞(TFH細胞の一種)を多く持っていました。
※TFH細胞=濾胞ヘルパーT細胞

これらの細胞は、B細胞と呼ばれる別の免疫細胞が戦うための抗体産生を助けます。

しかし、扁桃炎を繰り返している子供は、
連鎖球菌を防御するB細胞と抗体が少なかったようです。

研究チームは、連鎖球菌が特定の毒素を作ることを発見しました。

そして、繰り返しの扁桃炎の子供において、
B細胞を助ける代わりに特定のTFH細胞にB細胞を破壊させています。
これらの子供たちは、この効果に対してより脆弱になった遺伝的な違いを持っ​​ていました。

結果としては、扁桃炎の再発を防ぐために免疫システムを訓練するワクチンを作る方法があるかもしれないと示唆しています、
とラホーヤ免疫学研究所の研究を率いたShane Crotty博士は言います。

Dan JM、Havenar-Daughton C、Kendric K、Al Kolla R、カウシクK、Rosales SL、アンダーソンEL、LaCock CN、Vijayanand P、Seumois G、Layfield D、Cutress RI、Ottensmeier CH、Lindestam Arlehamn CS、Sette A、 Nizet V、Bothwell M、Brigger M、Crotty S. Sci Transl Med2019年2月6日、11日(478)。pii:eaau3776。doi:10.1126 / scitranslmed.aau3776。PMID:30728285。


医学に興味がないと、へぇ~で?となりそうな話題なのですが、
連鎖球菌が毒素出していて、B細胞を破壊する~という話は結構好きなので記事にしました。

扁桃炎を繰り返したのは、3年前なのですが1か月起きに高熱を出していました。

いよいよ切る?と言われてから全く腫れなくなった私の扁桃腺ですが、
どうしたのでしょうね。

この研究を知ったところで、すぐに何を役に立てる!ということは難しいのですが、
一つ言えることは、扁桃炎に繰り返す傾向にある人は免疫システムが弱っているかもしれません。

別の記事にも書きましたが、

休日にたっぷり寝てしまうと1.36kg増えて、インスリン数値まで変わってしまうという研究。


眠りが満足にできていないと、体のシステムに異常が起きやすくなります。

7時間は寝れるように心がけてみて欲しいところです。

良く体を動かして、よく食べていると寝れるようになったこともありますので、
またそれは別の記事で。

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