KeiS a medical professional

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アーユルヴェーダ薬の重金属問題について

Tuesday, January 26, 2021

補完医療

アーユルヴェーダとは伝統医療の一つとされています。


病気を防ぎ健康を促進する体と心のバランスをとる目的とされています。

元々アーユルヴェーダ薬には金属が含まれているそうなのですが、
適切に処方されれば問題ないという認識をもった実践者がいたそうです。

そこで検出可能な鉛、水銀、ヒ素をどれぐらいの量含んでいるのかを、インド、アメリカで販売されているラサシャストラまたは非ラサシャストラを調査していました。

調査方法


5つの検索エンジンから25の販売サイトを見つけ、2005年の8~10月の期間で673製品を確認し、230品を無作為に選出し193製品を受け取ることができたそうです。


テスト結果


テストされたアーユルヴェーダ薬の21%に検出可能な鉛、水銀、ヒ素が含まれていることがわかりました。

これらの普及率は製造国によって異なるわけではなく、ラサシャストラ製品は非ラサシャストラ製品と比較すると2倍以上の金属含有率があることがわかりました。

インドで製造されたいくつかのラサシャストラ薬は許容限度の100~10,000倍の鉛、水銀の摂取をする可能性があることがわかりました。

75%の有毒金属含有製品を製造している業者は、適正製造基準、金属試験を行ったと主張していましたが、その主張と有毒金属の有病率の低下と関連はありません。
Saper RB、Phillips RS、Sehgal A、他。 米国で販売されている鉛、水銀、ヒ素、およびインドで製造されたアーユルヴェーダ薬はインターネットで販売されています。 アメリカ医師会のジャーナル。
2008年
; 300(8):915−923。

まとめ


これらのことから、研究者たちは薬品やサプリメントに含まれている可能性のある有毒金属の検査を実施していかねばならないという警鐘を鳴らしていました。

いいもの!と思っていたら有毒成分を含んでいるなんて毒を持って毒を制すを体現しているような話です。

私個人からしたらごめんなさいな治療法であるのかな?というものですが、
残念ながら日本にもこの伝統医療は実施されているようです。

全部がそうではないのかもしれませんが、確認できるものに関しては安全性を問いたいですね。

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