今回は近視矯正の手術法の比較について
近視の方は裸眼の時に何も見えなくなり、非常に困ることもあります。
私自身は裸眼だと視力0.01以下なので、色を判別することも少し難しいです。
水中にゴーグルつけて入っても、ゴーグルの中に水が入って視界が悪くなるような印象です。
一時期は考えましたが、眼球の表面上に手術で加工することにより視力を改善する。
という方法です。
それらの方法について調査された研究によるエビデンスを紹介します。
研究内容
・11のRCTから合計428人の参加者が対象となった。
・18歳以上で、低度から中程度の近視でした。
これらの試験は、チェコ共和国、ブラジル、イタリア、イラン、中国、韓国、メキシコ、トルコ、米国、英国で実施されました。
11件の試験のうち10件の研究者は、各参加者の片目をレーザー支援上皮下角膜切除術(LASEK)で、もう片方の目を光屈折角膜切除術(PRK)でランダムに割り当てたが、ペアドアイ(一致)分析は行わなかった。
12か月のフォローアップで未補正の視力が20/20以上の目の割合は、LASEKおよびPRKグループで同等でした。
95%CIはグループ間の効果にほとんど差がないことを示唆していますが、この結果を報告したのは1件の試験(102眼)であるため、エビデンスの質は低いと判断しました。
治療後12か月の時点で、2つの試験のデータから、目標屈折率±0.50 D。
治療後12か月の時点で、ある試験では、LASEKグループの51眼のうちの1つが、PRKグループの51眼のいずれとも比較して、1行以上の最高視力矯正視力を失ったことが報告されました。
治療後12ヶ月で、3件の試験で角膜ヘイズスコアが報告されました。
しかし、データは不十分であり、試験間で一貫性がなかったため、メタ分析は不可能でした。
1件の試験では、グループ間の角膜ヘイズスコアの差はほとんどまたはまったく報告されていません。
別の試験では、角膜ヘイズのスコアがPRKグループよりもLASEKグループで低かったことが報告されました。
※角膜ヘイズとは、角膜上皮下が混濁した状態です。
結論
不確実性は、低度から中程度の近視の眼に対するLASEKとPRKの有効性、精度、安全性、および悪影響の違いを取り囲んでいます。LASEKとPRKを比較する将来の試験は、報告基準に従い、正しい分析に従う必要があります。治験責任医師は、登録基準を拡大して近視の高い参加者を含める必要があり、視力、屈折、上皮治癒時間、疼痛スコア、有害事象を評価する必要があります。
まとめ
両手術を実施した結果、見え方などに差は出なかったようですが、
LASEK手術ではフォローアップ期間中に有害報告もあったようで。
この研究結果からでは、良い悪いは言い切れませんがこの結果を見て手術を受けよう!という気は起きませんでした。
有害報告に対するフォローがあれば、安心はしやすくなるかもしれませんが、
手術して1年以内に少ない数ですがこのような報告がある。ということをどう捉えるかですね。
2016年に発表されている論文だったため、単独研究で成果が出ているものもあるのかもsれませんが、こういった側面もある。ということで。
Li SM、Zhan S、Li SY、Peng XX、Hu J、Law HA、Wang NL。近視の矯正のためのレーザー支援上皮下角膜切除術(LASEK)対光屈折角膜切除術(PRK)系統的レビューのコクランデータベース2016、第2号。番号:CD009799。DOI:10.1002 / 14651858.CD009799.pub2。