今回はレミエール症候群に関する症例について
研究者曰く、ユニークとなる症例ということでしたので、
どうユニークなのか伝わるかわかりませんが、紹介します。
症例報告
痛風、高血圧、異脂肪血症、喘息、虚血性心疾患(IHD)および慢性腎疾患(CKD)の重大な病歴を有する52歳の中国人男性。
ベースラインクレアチニンが130μmol/ Lで腫れを呈した痛みを伴う左足首の痛みを2日間訴えました。
左足首の痛風の発赤の診断が行われました。
彼は、同じ診断で過去2か月以内にすでに2回入院していた。
痛風の現在のフレアは、彼がまだ1日1回プレドニゾロン20mgとコルヒチン500マイクログラムを1日2回服用している間に起こりました。
IHDおよびCKDの基礎疾患のため、非ステロイド系抗炎症薬は使用されていません。
彼のプレドニゾロンの用量は、毎日30 mgに増加しました。
リウマチ専門医は、入院2日目に20 mgの関節内トリアムシノロンを足首に注射しました。
超音波ガイダンス下での左足首関節液吸引が同時に行われましたが、最小限の液体しか存在しないため、これは失敗しました。
彼の痛風性関節炎が頻繁で扱いにくいため、左足の磁気共鳴画像法(MRI)スキャンを行った。MRIは痛風と一致する変化を示しました。
【POINT】
レミエール症候群には次の特徴があります。
- (i)中咽頭感染症の後
- (ii)転移性敗血症性塞栓を伴うIJVの化膿性血栓性静脈炎の存在。
- (iii)通常、フソバクテリウムが原因です。
- (iv)主に若くて健康な患者に影響を及ぼす。
今回の症例ではⅱに当てはまっているもので、上記の症例はこの後化膿性血栓性静脈炎に至っているケースの前兆を記しました。
まとめ
レミエール症候群とは、通常口腔咽頭感染に続発する内頸静脈の化膿性血栓性静脈炎のことです。
病原体として黄色ブドウ球菌が挙げられています。
この症例ではメチシリン感受性黄色ブドウ球菌胸鎖関節敗血症性関節炎に続発するものでした。
これだけ重篤な疾病の既往歴はありますが、入り口は足首の痛みからだったことから、
軽視できない症例として紹介致しました。
レミエール症候群か・・・メモっと。
Chaozer Er、Vanessa Hwee Ting Tey、Navin Kuthiah、Veeraraghavan Meyyur Aravamudan、レミエール様症候群の症例:黄色ブドウ球菌胸鎖関節関節炎に続発する内頸静脈血栓症、Oxford Medical Case Reports、Volume 2019、Issue 7、2019年7月、 omz059、https: //doi.org/10.1093/omcr/omz059