今回は正中弓状靭帯症候群の症例について
腹部大動脈の起始部が圧迫される正中弓状靭帯症候群で見逃しそうになっていた症例を紹介します。
症例報告
44歳の女性が、非外傷性急性腹痛でピサ大学病院救急部(ED)に来院しました。
彼女の病歴と手術歴は目立たず、彼女は定期的な投薬を受けていませんでした。
到着時に、患者は苦痛、頻脈(120拍/分)、頻脈(RR = 24)で、血圧は正常(130/80 mmHg)、酸素飽和度(98%)、無熱でした。腹部は広範囲に及ぶ圧痛、警戒、正のブルンベルク徴候(腹膜炎の指標である反動圧痛とも呼ばれる)で膨張した。
彼女はパラセタモールの静脈内投与で治療され、腹部超音波検査が行われ、ダグラス袋内の遊離液体の存在が強調されました。
造影剤を使用した腹部コンピューター断層撮影(CT)スキャンが完了し、腸間膜(最大直径12 cm)に大きな血腫の存在が示され、進行中の出血の兆候はありませんでした。
彼女の血液検査は、適度に上昇したC反応性タンパク質(5.6 mg / dl)およびヘモグロビンの軽度の減少(11.2 g / dl)を除き、正常でした。
塞栓術または開腹術による緊急治療は、集学的評価(内科医、インターベンショナル放射線科医、および一般外科医)の後に除外されました。
【POINT】
始めはダグラス窩の超音波検査が実施されましたが、後にCT検査、カラードップラー超音波検査によって狭窄が確認され、処置により解消した症例です。
まとめ
この症候群自体、検査に対して確立されているものが少ないようで、
この報告では2回のCT検査が実施されても発見は出来ていなかったものです。
方法としては発展途上だそうですが、この疾患を疑う考えを持つ。そして見つける。ということで、ガイドラインやカラードップラー超音波検査が推奨されている症例でした。
エレニRebelos、アレッサンドロ・シプリアーノ、ローラ・Ferrini、シルビアTrifirò、ニッコロナポリ、マッシモ・サンティーニ、Vinicioナポリ、中央弓状靭帯症候群に劣る膵臓、十二指腸動脈の自然出血:診断をお見逃しなく、オックスフォード医療ケースレポート、ボリューム2019、発行7、2019年7月、omz067、https: //doi.org/10.1093/omcr/omz067