今回はケースファイルの紹介です。
このブログは、医学と健康に関して後悔しないような選択肢をとってもらうために、 科学的根拠の高い論文などを紹介し、それをどう使っていくべきなのか?を私が解説・提案していくブログです。
初となるケースファイル紹介ですが、論文を探し求めていたら興味深い症例の報告がありました。
「夜の営み時に起きた外傷性頚髄損傷」
外傷性の頚髄損傷とは、通常ではコンタクトスポーツや乗馬などで首に大きな負担がかかった時に起こり得るモノです。
かなり稀な例ですが、この症例はどういう転帰を辿っていたのか?
この情報の出典元はオクスフォード大学で発表されているものです。
このブログは、医学と健康に関して後悔しないような選択肢をとってもらうために、 科学的根拠の高い論文などを紹介し、それをどう使っていくべきなのか?を私が解説・提案していくブログです。
初となるケースファイル紹介ですが、論文を探し求めていたら興味深い症例の報告がありました。
「夜の営み時に起きた外傷性頚髄損傷」
外傷性の頚髄損傷とは、通常ではコンタクトスポーツや乗馬などで首に大きな負担がかかった時に起こり得るモノです。
かなり稀な例ですが、この症例はどういう転帰を辿っていたのか?
この情報の出典元はオクスフォード大学で発表されているものです。
・31歳のアフリカ系アメリカ人女性
・救急部に頸部痛および全身性脱力の症状を訴えた。
・恋人?との行為の間の首の過屈曲に続いて、痛みが突然きた。
・患者は異常な姿勢にあり、首を過屈曲位にし、
胴体と下半身を彼女の重要な他者に支えられて床にもたれかかっていたようです。
・強制的な過屈曲の際に、患者は「破裂音」を感じ、その後すぐに痛みと脱力感が現れました。
・意識の失ってはいません。
・行為の前に「かなりの量の」アルコールを摂取していた。
とここまでが問診状況でした。
〇運動検査
・肘伸展(ASIAグレード4/5が左側、0/5が右側)、
・ ハンドグリップ(両側が2/5)
・左脚(3-4 / 5)
・腸と膀胱の機能制限が見られた。
よって不完全な脊髄損傷、ASIA Cと診断されました。
CTでは、脊髄圧迫を伴うC5-6骨折脱臼および亜脱臼と判明した。
この傷害には、C5〜6での後部靱帯複合体破裂も含まれ、
C5の後部椎弓板と右側隆起小面の骨折があった。
患者の亜軸頸椎損傷分類(SLIC)スコアは8であり、
外科的病変を示しています。
患者は最初、頸部牽引状態に置かれ、体重30ポンドで再調整を実施した。
外科的オプションは、
首を固定し前方のみのアプローチ、対円周アプローチを提案していた。
患者は後者を選択し、術後の回復のためのより強力な理学療法を期待していた。
手術は、最初にC5-6のC5-6前方椎間板切除術と癒合術を行い、
続いてC5とC6で外側マススクリューとロッドを用いた後方アプローチを行った。
予想通り、椎間板はひどく分裂していることが判明したが、硬膜の侵害は観察されなかった。
患者はすぐに手の痛みを解消し、運動機能が徐々に回復するという優れた術後経過をたどった。
彼女は病院の入院リハビリテーションセンターに搬送され、
術後2週間で彼女は左脚と右上腕三頭筋にわずかな衰弱(4 + / 5)しか示さなかった。
もし全文、画像が見たい方はコチラから(R)
かなり稀なケースなので、こういった症例が発生しうるのかは確率論的にはかなり低い数字となりそうですので、「こういった姿勢は止めましょう」としか言えません。
術後2週間までの報告しかありませんが、重大な症状が発症していないようなので、
良かったね~という感想しか。