今回は風邪に対する抗生物質について
治療には役に立たないが、二次的な感染の予防になると信じられているようですが、
コクランレビューより有益性の有無を調査している研究がありましたので紹介します。
研究内容
・11の研究のうち、6件の研究が風邪に関する1つ以上の分析に貢献し、最大1047人の参加者が参加しました。
5件の研究が化膿性鼻炎に関する1つ以上の分析に寄与し、最大791人の参加者がいた。
一部の研究には子供のみ、成人のみ、または男性のみが含まれているため、結合データの解釈は限られます。
方法の詳細が報告されていないため、または不明な数の参加者が胸部または副鼻腔に感染している可能性が高いため、バイアスのリスクは中程度でした。
風邪のために抗生物質を投与された参加者は、治癒の欠如または症状の持続に関して、プラセボよりも良くありませんでした。(リスク比(RR)0.95、95%信頼区間(CI)0.59から1.51(ランダム効果))
成人の参加者は、プラセボよりも抗生物質の方が副作用のリスクが有意に高かった。
(RR 2.62、95%CI 1.32から5.18)(変量効果)
急性化膿性鼻炎に対する抗生物質の研究で有害作用が増加しました。(RR 1.46、95%CI 1.10〜1.94)
結論
普通の風邪または小児または成人の持続性の化膿性鼻炎に対する抗生物質の有益性の証拠はありません。抗生物質は、一般的な風邪を引いた場合は成人に、急性化膿性鼻炎を与えた場合はすべての年齢で重大な副作用を引き起こすという証拠があります。これらの状態に対する抗生物質の定期的な使用は推奨されません。
まとめ
結論やデータからは抗生物質の使用自体に有益性がないことがわかります。
コクランレビューより2013年に発表されていた論文ですが、
未だに風邪に抗生物質を処方することがあるようです。
副作用について明記されていた研究結果だったため、使用する必要はないのかと。
Kenealy T、Arroll B.一般的な風邪および急性化膿性鼻炎の抗生物質。Cochrane Database of Systematic Reviews 2013、Issue6。アート。番号:CD000247。DOI:10.1002 / 14651858.CD000247.pub3。