今回はアレルギー性鼻炎に対するカプサイシンについて
カプサイシンと言えば食品などの辛味などの刺激物として代表です。
そのカプサイシンをアレルギー性鼻炎に対して治療として使ってしまおうというものがありました。
これは生理学的に神経刺激の作用の中にカプサイシンの刺激が入ると、
アレルギー反応が抑えられるのでは?というもの。
ではどう言った結論だったのか紹介します。
研究内容
1件の小規模試験では、鼻腔内カプサイシンがアレルギー性鼻炎に治療効果があるという証拠は見つかりませんでした。臨床ヒスタミンの用量反応に対する小さな薬理効果が見られました。治療後、鼻洗浄液中のロイコトリエン濃度は、カプサイシン群では増加しませんでした
結論
臨床診療でのカプサイシンの使用を評価するには、証拠が不十分です。
まとめ
1つの学問上に仮説された方法を試した結果はこうなりました。
しかし、試験の数などが増えれば覆るかもしれません。
敢えてこういったものを取り上げた理由は、発想と実験と結果と再挑戦ということを紹介したかったからです。
1回はダメでも次にやったら成功するかもしれません。
とはいえこの研究は2009年の研究なので、もう結論変わってるかもしれませんけど。
Cheng J、Yang XN、Liu X、Zhang SP。成人のアレルギー性鼻炎に対するカプサイシン。Cochrane Database of Systematic Reviews 2006、Issue2。アート。番号:CD004460。DOI:10.1002 / 14651858.CD004460.pub2。