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【大気汚染】対策方法の有効性に関するエビデンス

Thursday, December 17, 2020

論文

世界的な問題として、屋外による大気汚染は深刻な公衆衛生問題です。

2016年には、大気汚染が原因とされている心血管疾患や呼吸器疾患で、
約400万人が死亡しました。

大気汚染は喘息のような他の健康問題とも関連しています。

大気の質がまだ悪化している可能性がある低所得国と中所得国の両方、
汚染レベルが数十年にわたって減少している高所得国の両方で、
それは目を瞑ることのできない問題です。

大気汚染を減らすために、さまざまな方針やプログラムが導入されています。

例として、交通量を減らすための車両規制、自動車、バス、その他の自動車輸送の燃料基準、工場からの汚染を制限するための産業規制、より効率的でよりクリーンな燃焼ストーブによる非効率的なストーブの置き換えなど。

これまで、これらの対策が意図したとおりに大気汚染と健康に影響を及ぼしたかどうかを体系的に調査したレビューがないため、調査したよ!というものが今回紹介するもの。

屋外の大気汚染を減らすための対策が、
実際に大気汚染を減らし健康を改善したかどうかが調べられていた研究です。


研究の内容は?


・42の研究からこの問題について対策されているものとその報告を調査。
 この中のほとんどが自動車や他の乗り物からの大気汚染を減らすことを目的としていました。

・これらの対策が全体の死亡者数の減少、および心血管系および呼吸器系の原因による死亡者数の減少につながったかどうかを知るために、循環器系や呼吸器系の問題で病院に行く人が減ったかどうかについて調査しています。

・そして、粒子状物質、微粒子状物質、その他の基準汚染物質などのさまざまな汚染物質を調べて、屋外の空気の質に変化があるかどうかも調べました。

特定した証拠は確実性が低く、非常にレベルの低いものであり、全体的な調査結果にそれほど自信が持てなかったようです。

研究の違いにより、対策が機能したかどうかについて一般的な結論を引き出すことは困難です。
 人口の健康および大気汚染レベルの変化を検出することは困難であり、
 発生した変化が特定の基準によるものであるかどうかを評価することは困難です。

 大気汚染レベルは、天候やその他の要因により、常に予測不能に変化していることが多く、同時に起こるその他の変化も人口の健康や大気汚染に影響を及ぼす可能性があります。

 産業公害を制限する規制が導入された場合、その背景には他にもいくつかの変化が生じている可能性があることに留意しなければなりません。

例えるならば、交通量の増加と住宅暖房システムの常設化、公害の減少につながる経済の低迷。健康状態の改善が明らかになるまでに時間がかかることがあります。

バーンズJ、Boogaard H、Polus S、Pfadenhauer LM、Rohwer AC、van Erp AM、Turley R、Rehfuess E.周囲の粒子状物質による大気汚染とその健康への影響を減らすための介入。系統的レビューのコクランデータベース2019、第5号 番号:CD010919。DOI:10.1002 / 14651858.CD010919.pub2。


で、どうなのよ? 

結果的には、何も言えない結論となっていました。

大気汚染が原因?と言われているけど、実際に調査したら因果関係を証明するためのデータとしては質が低いため、結論づけはできないし・・・

じゃあ対策しているけど・・・健康被害の調査と同様のことが言えるようです。

では何もしなくても良いのか?と言われても放置していると完全に悪くなる一方ですよね。

でも今起きている症状が、大気汚染が原因と言われたらどうやって対策されますか?

私だったら、健康との因果関係で言い切れる根拠がない現状、
その疾患で主とされる原因の改善から始めようかと思います。

自己免疫とか言われたら、睡眠環境と食習慣、ストレス耐性を変えてみようと思います。

私の持論としては、何か変えたいならまずは自分から!と思っています。

この記事が何かの参考になるかはわかりませんが、
大気汚染がもたらす害悪が私たちに~と諦めないで自分を変えれるところから始めてみては?と思っただけです。

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