今回は数学と教師とやる気について
前からこのブログを読んで頂いている方はKeiSが勉強できなかったのはご存知かと思います。
中学生の時は教師に対して不信感しか持っていなかったので、
数学を中心に自分から学習することを放棄しました。
その代わり図書館や図書室などで本を読みふける。ということが、
今の読書量に繋がっている話は別物です。
恐らくは数学で勉強に苦手意識を持たれた人は多いのかと思われます。
しかし、数学で得る能力は実社会で成功する因子として重要な要素なので、
得手不得手で今後を左右すると言っても過言ではない科目でもあります。
そんな数学に対しての学習意識、姿勢が教師が大きく影響していることを
ドイツの学校を対象にした研究結果を紹介します。
研究内容
・20校のうち、57クラスから837人の児童の保護者から研究同意が得られたため対象とした。
・まず、児童の家庭にある本の数を提出させました。
・対象となった56人の教師はすべて女性であった。
・数学の動機付けを調査、そして成績も併せて調査した。
・教師に数学の能力は生まれ持ったものであるか尋ねた。
結論
結論として、この研究は、数学の成功には生来の能力が必要であるという教師の信念が、低学年の小学生の内発的動機の低下を予測することを示す最初のものです。これらの結果は、数学の成功をどのように達成するかについての教師の信念が、すべての生徒の学習を促進する教室の雰囲気を作り出す鍵となることを示唆しています。ただし、ここで明らかになった関係の方向性をテストし、観察したリンクを仲介する教師と生徒の変数を調べるには、今後の調査が必要です。
まとめ
この結果は数学の能力が困難な学問、数学そのものなどに対する内的動機と関連付けられていることがわかったため、教師が子供たちに数学の楽しさがどれほど教えられるかが、
他の学習の成果にも関係することがわかったものです。
そして、生まれつきだから。と決めつけていると、子供たちの内的動機が低下する。ということになります。
最初の結果だそうなので、結論が覆るかもしれませんが、私自身はこの経験がありました。
それは、音楽を仕事にしていた時にPCに触る機会ができました。
PCに触りだした時に、使っていた音楽ソフトは数値入力か直感的に画面で操作するという2種類から作成することが選べました。
その時に私は数値で管理する方が楽だったので、楽譜も数値化したものを作ったり、
考えたりと計算に触れる機会が増えました。
その影響か、後の仕事に新しく学習することも難なく覚えることができた。
という経験です。
お子さんを持つ人、教師は算数の楽しさを教えることが、子供たちの勉強をやる気にさせるヒントかもしれません。
https://doi.org/10.1016/j.learninstruc.2019.101220