今回は健康増進を訴えるメッセージングについて
例えばこんなフレーズはどうでしょう?
「今すぐ運動を始めたらあなた健康と自尊心が高まり、幸福な人生を送ることができます!!」
あとは
「今すぐ運動をしないとあなたの健康が損なわれ、自尊心と幸福感を失ってしまうかもしれません。」
というフレーズを見かけた時に運動を始めることはできますか?
そう。今回は運動を動機づけるための心理的な分析を行った研究を紹介します。
研究内容
リーズ大学心理学倫理委員会研究者から承認を得た研究です。
・フレーミング、文化的感受性で運動を誘発するものを174人に対して、調査されたもの。
・対象は英国の南アジア人が対象になり、健康な成人が選出されました。
結論
BSA間の行動変化の研究はまだ初期段階にあり、実施が困難です。現在の研究の調査結果は、肯定的または否定的な言葉の健康情報を作成したり、文化的感受性を操作したりしても、行動を変えたり、実際に行動を変えようとする強い意図の発達を促すほど説得力がないかもしれないことを暫定的に示唆しています。それでも、このグループの説得の手段としてメッセージフレーミングを除外する前に、サンプルの特性と、これらの要因が研究の結果にどのように影響したかを検討することが重要です。異なるBSA集団、例えば、同化の少ない集団、臨床的に症候性の集団、またはCHDのリスクが高い集団に関するさらなる研究が必要です。
まとめ
BSAというのは英国南アジア人のことです。
調査結果からは何をしても運動を促すことはできなかったということに。
人種間などで感受性が異なったりもするので、日本人に全く同じことが当てはまるのか?ということは言えませんが、健康な人達にどれだけ訴えても響かない。ということは判る気がします。
過去に病気をしたり、BMIが高くなったりした経験があり、そうなると身体的に、精神的にマズくなることがわかっていると、こういったメッセージなどで運動を始める人もいるでしょう。
人って結局はそういった経験をしないと行動しない。ということかも?と思った結論だったので紹介しました。