今回は学習を繰り返すこととメタ認知について
学習方法の中で「繰り返し」学習はよく行われています。
学校に通っている、通っていた人は嫌というほど経験したこともあるでしょう。
そんな繰り返しの学習ですが、ある方法を追加することによって理解力が向上できる。
という結論が出ている研究論文がありました。
ではどのようなものだったのか?ということを紹介します。
研究内容
・教員養成コースの心理学部の学生を対象にした。
・テストの結果にて、介入の効果測定がされ、1学期(13週)の間、同じ講師、同じ授業内容という設定のもと以下の3グループに分けられた。
A.メタ認知訓練グループ
B.テストグループ
C.事前と事後だけ参加したコントロール群
内容はこのようなものですが、「メタ認知」というものの方法だけ詳細を述べます。
メタ認知訓練
・心理教育
・判断の練習
・判断の正確性
これら3つを組み合わせたもの。
模擬試験の回答に以下の4つのフィードバックを判断させたもの
・正解。あなたの答えは正しかった
・正解。あなたの答えは間違っていた
・誤答。あなたは自信過剰でした
・不正解。自身不足
これらで大事なのは、上記の4つのフィードバックに「どのように対処したか」です。
結論から言いますと、メタ認知させた繰り返しの学習は最もスコアが良かったとのこと。
まとめ
私が通っていた専門学校でも似たようなことが指示されていました。
柔道整復師の国家試験は4択の中から正答を出すものです。
4つのうち、答えと当てはまらない選択肢には×を、
怪しいな?と自信がないものに△を、
間違っていない!と思ったものには〇を。
そして、その問い自体に自信があれば〇、なければ△、全く分からなければ×
というように点けていました。
※私は面倒だったのでやったことがありませんが。
これはメタ認知と同様のことで、教師も知らなかったのかもしれませんが、
効果が出ている学生もいました。
勿論フィードバックと向き合えばですが。
私の場合は、答えられるものは〇、少しでもわからなければ×。
×なものは理解するまで調べて喋れて、解説できるようにする。
としていましたので、大変ですが成績は良かったですよ。
メタ認知を使った学習。
是非お試しを。
https://doi.org/10.1016/j.learninstruc.2019.101245