今回は特発性側弯症のエクササイズについて
思春期で見られることのある脊柱の側弯症。
対処する方法として理学療法や装具装着などが検討されますが、
運動療法がどうなのか?ということについての研究論文を紹介します。
研究内容
2つの研究(154人の参加者)が含まれました。
他の保存的治療の補助としての運動がこれらの治療の有効性を高めるという1つのランダム化比較試験からの質の低いエビデンスがあります。
・胸部曲線の減少:平均差(MD)9.00、(95%信頼区間(CI)5.47から12.53)
・腰椎カーブの減少:MD 8.00、(95%CI 5.08 to 10.92)
運動プログラム内で構成された脊柱側弯症固有の運動は、通常の理学療法と比較しています。
結論
AISにSSEを使用することを推奨する高品質の証拠が不足しています。非常に低品質の研究では、これらの運動は脊柱側弯症の進行を避けるために電気刺激、牽引および姿勢訓練よりも効果的であることが示唆されましたが、臨床診療でSSEの使用を推奨する前に、より質の高い研究を実施する必要があります。
まとめ
一般的なエクササイズは筋肉に対してアプローチされるものです。
米国などで理学療法が実施されることは一般的だそうですが、その効果の裏付けはないようです。
側弯症に対しては、脊柱の軟部組織に刺激を加える方法が良いとされています。
この方法でしたら、一般的な方法や筋力トレーニングなどよりも良い結果が出ることもあるようですが、その証拠の質は低いです。
この方法については別途調べてみようかと思いました。
ロマーノM、ミノジS、ベッタニーサルティコフJ、ザイナF、チョッカリンガムN、コトウィッキT、マイアーヘンネスA、ネグリニS.思春期特発性側oli症の練習。系統的レビューのコクランデータベース2012、問題8。アート。番号:CD007837。DOI:10.1002 / 14651858.CD007837.pub2。