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【足関節骨折】保存療法のエビデンスについて【小児編】

Wednesday, December 30, 2020

整形外科

今回は子供の足首骨折に対する治療について

子供は骨折しにくい、とは言われていますが、
スポーツや遊びなどで骨折してしまうこともあります。

治療方法として一般的には保存療法が選択されますが、
紹介する研究ではそれと、強固な固定をした場合などの比較がされています。

研究内容

・189人の子供の結果を報告する3つのランダム化比較試験が含まれており、
そのすべてが「低リスク」足首骨折の臨床診断を受けていました。

これらは主に、遠位端の変位のないソルター・ハリスI型骨折として分類されました。

3つの試験すべてで、非外科的管理オプションを比較しました。

2つの試験では、Aircast Air-Stirrup足首装具と、1つの試験では取り外し可能なグラスファイバー後部副木(試験A)、もう1つの試験では膝下のグラスファイバーウォーキングキャスト(試験B)である剛性ギプスとを比較しました。

トライアルAでは、両方のデバイスが約2週間で削除されました。
試験Bでは、5日後の装具の取り外しはオプションでしたが、3週間後の歩行ギプスの取り外しは任意でした。
両方の試験の装具グループを支持して、4週間で機能スコアに臨床的に重要な違いの質の低い証拠がありました。

試験Aでは、装具グループで圧力に関連した合併症のある子供の2倍が見つかりました。
対照的に、試験Bでは、キャストグループの4倍の子供が、医療提供者への予定外の訪問に関して評価された有害な結果があったことがわかりました。

両方の試験は、装具グループの有害事象のいくつかを保護靴下の着用の失敗と関連付けました。
両方の試験の装具グループで、傷害前活動への早期復帰を示す非常に質の低いエビデンスがありました。

試験Bは、子供が歩行足首ギプスで固定された3週間よりも5日以上足首装具を着用することを好むという質の低い証拠を提供しました。4週間の痛みの2つのグループの間に差がないという中程度の質の証拠がありました。

結論


足首装具で治療された臨床的に診断された低リスク足首骨折の小児では、硬いギプス、特に取り外しできない歩行ギプスで治療された患者と比較して、4週間で自己報告機能がより早く回復するという質の低い証拠があります。さもなければ、足首骨折のある子供の臨床診療を知らせるためのランダム化比較試験からの証拠が不足しています。これらの一般的な骨折の治療に関する優先事項を特定して対処するための研究が必要です。

まとめ 

骨折の重症度合いによりますが、足首装具などの簡易的なものが治療成果が良いということに。

習った通りの対処法で良いということは、一先ず安心です。

限られた結論なので、経過観察が大事なことに変わりはありませんが、
骨折の管理としては従来通りの方法でも良さそうだということで。


Yeung DE、Jia X、Miller CA、Barker SL。子供の足首骨折を治療するための介入。Cochrane Database of Systematic Reviews 2016、Issue4。アート。番号:CD010836。DOI:10.1002 / 14651858.CD010836.pub2。

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