今回はがん予防のための緑茶について
はい!個人的な意見としてはがん予防のための○○というものは、
胡散臭くて仕方のないこと!と考えています。
癌が発症したら、仕方がない、ちゃんと飲んでいなかった、もっと効果があるものを・・・とモノの所為にするのか、自分の所為にするのかわからなくなることもあります。
正直遺伝性のものであっても、自分の体に起きていることには変わりませんので、
自分の所為ではないにしても、そうなったのだから仕方のないこと。だと考えています。
まぁそれでも癌を予防したい!という人は後を絶たない話かもしれませんので、
緑茶を飲んでたら予防できる?という研究結果を紹介します。
研究内容
160万人を超える参加者を含む51の研究が含まれました。
そのうち27件は症例対照研究、23件のコホート研究、1件のランダム化比較試験(RCT)でした。
27件の研究が、緑茶消費と消化管がん、主に上部消化管がん、5つの乳がん、5つの前立腺がん、3つの肺がん、2つの卵巣がん、2つの尿がんとの関連を確立しようとしました膀胱がんと口腔がんの1つ、さらに3つの研究には、さまざまながんの診断を受けた患者が含まれていました。
方法論の質は、ニューカッスルオタワスケール(NOS)で測定されました。
緑茶と消化管がん発生のリスクとの関連を評価した研究の結果は、非常に矛盾しています。
緑茶が肝臓がんの発生率を低下させるという証拠は限られていました。
食道癌、胃癌、結腸癌、直腸癌、および膵臓癌の証拠は矛盾していました。
前立腺がんでは、より高い方法論的品質と唯一のRCTを含む観察研究により、緑茶または緑茶抽出物を大量に摂取する男性のリスクが低下することが示唆されました。
しかし、緑茶の摂取が肺癌、特に男性の膀胱癌、および膀胱癌のリスクを低下させる、または後者のリスクを高める可能性さえあるという中程度の証拠は限られていました。
緑茶の摂取は胃癌による死亡のリスクを低下させないという中程度から強い証拠がありました。
結論
がん予防のための緑茶の消費に関する確固たる勧告を提供するには、不十分で矛盾した証拠があります。含まれる研究の大半は茶飲料文化が顕著なアジア(n = 47)で実施されたため、協会の動向を含むこのレビューの結果は注意して解釈する必要があり、その一般化は疑わしい。望ましい緑茶摂取量は1日あたり3〜5カップ(最大1200 ml /日)で、最低250 mg /日のカテキンを提供します。毎日の推奨手当を超えない場合、緑茶を楽しむ人は、その消費を続けるべきです。緑茶を飲むことは、中程度、定期的、習慣的な使用で安全であると思われます。
まとめ
飲んでいて害はないかと思いますので、適量を飲んでいれば良いです。
癌の予防となると、この規模の研究でも言い切ることが出来ていないので、
現状予防する働きには期待しない方が良いのかもしれません。
散々医療情報の見極め方について書いているこのブログですが、
「体験談」と「動物実験」と「専門家の見解」という情報については、
情報の質が限りなく低いです。
信じたければ止めはしませんが、その選択が間違っている可能性が高い分、
他の方法を模索した方が良いこともあります。
健康食品はこういった効果を謳うことがありますが、
ご注意を。とだけ。
Boehm K、Borrelli F、Ernst E、Habacher G、Hung SK、Milazzo S、Horneber M.がん予防のための緑茶(Camellia sinensis)。Cochrane Database of Systematic Reviews 2009、Issue3。アート。番号:CD005004。DOI:10.1002 / 14651858.CD005004.pub2。