今回は出産後の女性の体重管理について
出産後の体重管理については多くの女性が悩むと聞きます。
今では食事法や運動療法などの多様化によりどのように自分に合っているのか吟味し、
実践することで体重管理が行いやすくなってきました。
そんな中で、運動により痩せるのが良いのか?運動しながら痩せることが良いのか?
また他の方法ってあるのか?ということについて研究している論文の結論を紹介します。
研究内容
・910人の女性を含む12件の試験のみが結果分析した。
・運動した女性は、通常のケアグループの女性よりも大幅に体重を減らすことはありませんでした。
・ダイエットに参加した女性、またはダイエットと運動プログラム、通常のケアグループの女性よりも大幅に体重が減少しました。
・食事療法単独と食事療法と運動群の間に体重減少の大きさに違いはありませんでした。
介入は、母乳育児のパフォーマンスに悪影響を与えないように思われました。
結論
このレビューからの証拠は、食事と運動の両方と食事のみが女性が出産後に体重を減らすのに役立つことを示唆しています。それにも関わらず、食事と運動の組み合わせにより体重を減らすことは、母体の心肺のフィットネスを改善し、除脂肪量を維持する一方で、食事だけでは除脂肪量を減らすことが好ましい場合があります。これには、方法論の質が高い大規模試験での確認が必要です。母乳育児中の女性の場合、食事や運動、あるいはその両方が母親にとっても赤ちゃんにとっても有害でないかどうかを確認するためにより多くの証拠が必要です。
まとめ
この研究からの結論で望ましい方法としては、
・食事療法(低脂肪食、あるいは除脂肪食)と運動療法の組み合わせが良いということが示唆されました。
食事療法単独でも、脂肪摂取量は減らすことが望ましいということでしたので、
どちらにせよ食事管理が最も重要であるようです。
お子さんを生んだばかりだと、自分の時間を作ることが困難であるため、
パートナーや家族は母親の体調管理に協力するように運動療法などを支援することが望ましいのかと思われます。
そういった意味でも育児は「協力」が必要なのかと思われます。