今回は亜急性期の腰痛に対するリハビリテーションについて
腰痛と言えば、様々な対処方法があります。
医学的な方法から民間療法、また心理学的になど種類が豊富なため、
何かしらの方法を活用することは腰痛を無くすためのヒントかと思われます。
そんな種類ある方法の中から生体心理社会的リハビリテーションと呼ばれるものがあります。
心理療法の1つですが、この方法のエビデンスについて紹介します。
研究内容
このレビューには合計9つのRCT(981人の参加者)を含めました。
ヨーロッパで5件、北米で4件の研究が実施されました。
サンプルサイズは33〜351、試験全体の平均年齢は32.0〜43.7歳でした。
亜急性LBPの通常のケアと比較したMBRでは、MBRを受けた個人は痛みが少なく、障害が少なく、職場復帰の可能性の増加が見られます。
MBRを他の治療法と比較するとグループ間の違いは見つかりませんでした。
両方の比較で有害事象を探しましたが、この結果を報告した研究はありませんでした。
結論
平均して、MBRを受ける亜急性LBPの人は通常のケアを受けるよりも良くなりますが、他のタイプの治療を受ける人よりも良くなるかどうかは明らかではありません。ただし、利用可能な研究では、主に低品質から非常に低品質のエビデンスが提供されるため、臨床診療におけるMBPの価値を説明するには、追加の高品質試験が必要です。
まとめ
やらないよりはやった方が良い。というぐらいの結論でした。
結論にも書いたように他の方法との比較がないため、
この心理療法が凄く良いものなのかは不明です。
このMBRという方法がどういった考え方で行われるものなのか?について。
・職業的に腰痛が起こり得る要因を除外する
・薬理学、理学療法などの物理的なアプローチで身体機能の改善
これらを組み合わせる方法なので、定義づけられている方法とは違っても似たような方法として試している人もいると思われます。
手法自体に害悪となり得るものは、提供者の匙加減な部分に依存しますので人によっては良い印象をもたないことも考えられます。
そんなとこでした。
マリンTJ、ヴァンエルドD、アービンE、クーバンR、コーズBW、マルミヴァーラA、ヴァンターダーMW、カンパーSJ 亜急性腰痛に対する集学的な生物心理社会的リハビリテーション。Cochrane Database of Systematic Reviews 2017、Issue6。アート。番号:CD002193。DOI:10.1002 / 14651858.CD002193.pub2。