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【肩関節不安定性】手術療法のエビデンスについて

Monday, December 28, 2020

整形外科

今回は肩の不安定性に対する手術療法について

肩の不安定性が起こる状況としては、
・生まれつき
・脱臼後
・腱板損傷

などなどの要因があると言われていますが、
元々肩関節は動きを大きくするために関節は不安定な状態です。

安定させるために軟部組織で支持していますが、
それらの力が弱くなると安定性が低下します。

そんな不安定性に対する手術療法のエビデンスを紹介します。

研究内容

・外傷性イベント後の単方向性の前肩不安定性を伴う184人(主に活動的な若い男性)を含む3つのランダム化比較試験が含まれています。
3つすべての試験では、一般にBankart病変の修復を含む関節鏡下手術と観血的手術を比較しました。
3つの試験の報告は不十分でしたが、最低2年の追跡調査で十分に実施されたようです。

プールされた結果は、再発性の不安定性または再傷害の2つのグループ間で統計的に有意な差を示しませんでした。

肩機能を含む他の結果については、2つのグループ間に統計的に有意な差はなかったか、統計的に有意な差が生じた場合には臨床的に有意ではありませんでした。

結論


前方肩の不安定性を治療するための関節鏡視下手術と観血手術を比較したランダム化試験からの証拠は不十分です。このテーマおよび他の外科的介入については、さらなる研究が必要です。十分な評価を得た、質の高い、よく報告された、有効性の評価された結果測定と長期のフォローアップを伴うランダム化比較試験が必要です。

まとめ 

今回の結論からは手術方法の比較がなされていましたが、どちらかが有意となる結論ではありません。

それぞれの利点がありますので、どれを選択するのか?ということになるでしょうし、
研究結果からは保存療法との比較もありません。

あくまでも手術を選択した場合の比較について。ということでしたが、
どちらにせよ何とも言えないことに。


Pulavarti RS、Symes TH、Rangan A.成人の前肩不安定症に対する外科的介入。Cochrane Database of Systematic Reviews 2009、Issue4。アート。番号:CD005077。DOI:10.1002 / 14651858.CD005077.pub2。

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