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This is a blog about the scientific basis of medicine. A judo therapist reads research papers for study and writes about them.

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【睡眠障害】職場環境が原因の場合、非薬理学的治療のエビデンスについて

Monday, December 28, 2020

不眠症

今回は職場環境で睡眠不足になりやすい人に対する介入について

夜勤があるなどで、日中勤務者と違い睡眠のリズムが崩れると、
不眠症になったりする方も多いです。

中には睡眠導入剤のような薬物療法にて対処されている人もおられますが、
薬物などを使わずに介入した結果を紹介します。

研究内容

17件の関連する試験(556件のレビュー関連参加者)を含め、3つのタイプの介入に分類しました。
(1)明るい光への曝露
(2)昼寝
(3)運動や睡眠教育などの他の介入

明るい光

夜間の明るい光がシフト中の眠気に与える影響を調査した2つの比較可能な研究(合計184人の参加者を含む)を組み合わせると、眠気の0.83スコアポイントの平均減少が明らかになりました。(Stanford Sleepiness Scale(SSS)で測定)

別の試験では、別の眠気尺度で全体的な眠気に有意差は認められませんでした。(16人の参加者、質の低いエビデンス)

夜の明るい光と夜明けのサングラスは、通常の光と比較して眠気に有意な影響を与えませんでした。

夜勤中の昼寝

単一の仮眠の機会に関するメタ分析と、眠気の代用としての平均反応時間への影響により、11.87ミリ秒の短縮がもたらされました。
他の2つの研究でも、反応時間の統計的に有意ではない減少が報告されました。

2つの昼寝の機会は、1つの研究で統計的に有意ではない眠気の増加(主観的評価)をもたらしました。

その他の介入

運動と睡眠教育の介入は有望でしたが、結論を出すのに十分なデータが不足しています。

結論


介入、設定、および評価ツール、それらの限られた報告、および彼らが提示する証拠の質が非常に低いから低いという点で、含まれた研究の方法論的な多様性を考えると、交代勤務者の眠気を軽減できるかどうかを判断することは不可能ですまたは、これらの介入によって睡眠の長さまたは質を改善できるかどうか。明るい光と昼寝の効果を単独でまたは一緒に使用する、より適切で適切なパワーのRCT、および調査された睡眠パラメーターに関するシフトワーカーの時間生物学も考慮する他の非薬理学的介入が必要です。

まとめ 

この研究結果で得られた結論からでは、昼寝や仮眠は睡眠障害を軽減できるわけではない。ということでした。

サーカディアンリズムと呼ばれるものを整えるには、日光を浴びる。ということで多少は改善できることもあるようです。

運動に関しては有益たるデータはなかったということで。


私の体験談としては、深夜時間に働く仕事をしていた時期がありました。

元々睡眠時間が短めだったので、睡眠不足になり色々と健康被害を被りました。

根本的な解決法として、職を変えて改善出来ましたが、
仕事場によっても同じ現象は起きてしまいました。

そんな中で一番良かったのは日光でした。

職場によっては日の光が入ってこず、明かりは蛍光灯だけ。

という場所もあるかもしれませんが、明るい時間に光を浴びることはおススメだと思っています。


Slanger TE、Gross JV、ピンガーA、Morfeld P、Bellinger M、Duhme AL、Reichardt Ortega RA、Costa G、Driscoll TR、Foster RG、Fritschi L、Sallinen M、Liira J、Erren TC 職場での眠気や交代勤務による睡眠障害に対する、人を対象とした非薬理学的介入。系統的レビューのコクランデータベース2016、問題8。アート。番号:CD010641。DOI:10.1002 / 14651858.CD010641.pub2。

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