今回は褥瘡に対する電磁療法について
皮膚に持続的に圧迫する外力が加わると皮膚の血流障害から褥瘡という状態になります。
自力でベットの体位変換が出来ない。という時に注意することであり、
入院すると徹底した管理が行われている。ということも聞きました。
そんな褥瘡ですが、治療するなら?という時に使用されているそうな電磁療法(EMT)についてエビデンスを紹介します。
研究内容
バイアスのリスクが不明である60人の参加者を含む2つのランダム化比較試験(RCT)が元のレビューに含まれていました。
両方の試験では、EMTの使用と偽EMTの使用を比較しましたが、試験の1つには標準治療のみが適用された第3群が含まれました。
どちらの研究でも、EMTで治療された人々の完全治癒の統計的に有意な差は、対照群の人々と比較して見つかりませんでした。
創傷表面積の減少率を評価した1件の試験で、2つのグループ間の差はEMTを支持して統計的に有意であると報告されました。
ただし、これは小さな研究であり、この発見は偶然によるものである可能性があるため、この結果は慎重に解釈する必要があります。
結論
この結果は、褥瘡を治療するためにEMTを使用することの利点の強力な証拠を提供していません。しかし、方法論的な制限と少数の参加者を含む試験が2件しか含まれていなかったため、有益または有害な効果の可能性を排除することはできません。さらなる研究が推奨されます。
まとめ
結論からは電磁療法の有用性はない。とのことでした。
そして、有害報告については行われた研究規模が小さいため、それらの結論だけでは有害作用がない。と言い切れることでもありません。
出来れば、ならないように心掛けるしかないのかも?
他に良い治療法が書かれている論文が見つかれば紹介します。
Aziz Z、Bell-Syer SEM。pressure瘡の治療のための電磁療法。系統的レビューのコクランデータベース2015、問題9。アート。番号:CD002930。DOI:10.1002 / 14651858.CD002930.pub6。