今回はゲームで立位バランスの評価について
立位バランスに自信がありますか?
と聞かれたら自信がある。と答えられる人はほとんどいないのかもしれませんが、
立位バランスを評価する必要性は、病気のリハビリ時などに必要になることがあります。
測定には専用の機材とそれを扱える専門家が必要になります。
しかし、簡単に測定したいもの。
そんな簡易的に測定できるゲーム機、「Wii」では妥当性のあるデータが取れるのか?
ということについて研究されていた結果を紹介します。
研究内容
下肢の病理学を持たない24人の個人が、2つの別々の機会に目を開いたり閉じたりして片側および両脚の立位バランステストを組み合わせて実行しました。
各セッションで、Wiiバランスボード(WBB)からのデータは、カスタムソフトウェアを実行しているラップトップコンピューターで取得され、WiiコンソールでWii-Fitソフトウェアによって取得されました。
Wii静止スコア(WSS)の信頼性は再現性を評価することで決定され、WSS の有効性はWSSの結果とカスタム作成ソフトウェアの結果を比較することで決定されました。
結論
容易に入手できるWBBは、カスタム記述ソフトウェアで立ちバランスを評価するためのポータブルで安価なデバイスとして使用できます。ただし、WSSの現在の制限により、バランスの臨床的尺度としての使用は推奨されません。
まとめ
測定結果から有効性があると断言できるツールではないことが示されました。
被験者たちは下肢の疾患がないことが前提ではありますが、
ゲーム機のスコアリングは元々備えているバランス能力に依存するような測定結果が得られました。
確実な結果が欲しければサンプル数や期間などの調整が必要とはなりますが、
この研究から言えることとしては、継続してやってみないとわからないこともある。
というシンプルなものに。
もっとやっていたら結果は違うのかもしれませんし、傷病者がやっていたら有用性があるのかもしれません。
しかし、現状では何とも言えませんので、今後研究が行われるのであればどうなったのかは知りたいです。
https://doi.org/10.1016/j.asmart.2018.09.001