KeiS a medical professional

This is a blog about the scientific basis of medicine. A judo therapist reads research papers for study and writes about them.

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【風邪】加湿すると予防できる?って研究

Sunday, December 20, 2020

感染症

今回は風邪を引いた時の室内の加湿について。

このブログは、医学と健康に関して後悔しないような選択肢をとってもらうために、 科学的根拠の高い論文などを紹介し、それをどう使っていくべきなのか?を私が解説・提案していくブログです。

記事を書いている7月はあまり風邪を引く時期ではありませんが、
個人的に驚いたことでしたので、記事にします。

風邪を引いた時に加湿するということをされていますか?

恐らく家によって違いがあるのではないのでしょうか?

私の実家では加湿をする派だったのですが、それをやったところで何か変わったか?と聞かれても何も実感もしたことがありません。

これは結構な加湿器メーカーさんからなど推奨されているようですが、
こんな研究があったので紹介します。

合計387人の参加者を含む5つの出版物からの6つの試験を含めたもの。

この2017年の更新に新しい研究は含まれていません。

「偏りのリスク」評価は、無作為化の分野における偏りのリスクが不明確であり、
パフォーマンス、検出、損耗、および報告における偏りのリスクが低いことを示唆していた。

固定効果分析で効果の証拠が示されたため、
(オッズ比(OR)0.30、95%信頼区間(CI)0.16〜0.56; 2研究、149)
変量効果分析では、結果に有意差は見られなかった。
(OR 0.22、95%CI 0.03〜1.95)

どちらの形式の分析を使用することについても議論があります。

臨床症状スコアの悪化を示す研究はありません。

アメリカで行われたある研究は悪化した鼻の抵抗を示しました、
しかし以前のイスラエルの研究は改善を示しました。

ある研究では、鼻腔洗浄液中のウイルス排出を調べたところ、
治療群とプラセボ群の間に有意差は見られなかった。
(OR 0.47、95%CI 0.04〜5.19)

治療に対する主観的反応から判断すると(すなわち治療は役に立たなかった)、
加湿群では症状の解消を報告している参加者数は有意に多くなかった。
(OR 0.58、95%CI 0.28〜1.18; 2研究、124参加者) 

加湿された加温空気のさまざまな結果への影響には、かなりの不均一性がありました。
そのため、証拠の質を低いと評価しました。

シンM、シンM、Jaiswal N、ChauhanA。一般的な風邪のため、加熱された、加湿された空気。系統的レビューのコクランデータベース2017、第8号。番号:CD001728。DOI:10.1002 / 14651858.CD001728.pub6。

結論からは、加湿器があることで風邪の治療に関しては利点も害もない状態であることが示されました。

二重盲検試験のような方式で追加試験を行うと結果は変わってくるようですが、
現段階ではこのような結果に。

害もないということですので、別にやめてくださいとはいいませんが、
推奨する理由もありません。

ヴォーカルをやっていた時は部屋の湿度を100%に近い状態でキープしましたが、
当たり前に体から色々なものまで被害にあったことがあり、
体に関しては慢性的な鼻炎などがあり、加湿を止めてから半年で症状は無くなりました。

私の場合は極端すぎる例ですので、何の参考にもなりません。

こういった空気系などに関しては一定の信者などがいるようですが、
否定もされていない結果ですので、大丈夫な研究結果を紹介しているつもりです。

ですが、何度も書きますが加湿をしても風邪は早く良くなったりすることはないということで。

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