KeiS a medical professional

This is a blog about the scientific basis of medicine. A judo therapist reads research papers for study and writes about them.

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【救急救命】外傷生命維持トレーニングのエビデンスについて

Monday, December 28, 2020

医療基礎知識

今回は救急隊員の外傷生命維持トレーニングについて

救急車に乗る乗務員は常に生命維持が迫られる現場にいます。

一刻も早く処置をする必要のある状態を多く見なければなりませんが、
外傷時の生命維持を行う処置方法についてトレーニングを積むと救命率も高くなることが想像されています。

紹介する論文では、トレーニング後の救命率などについて調査しているものがありましたので紹介します。

研究内容

1件の対照前後試験、
1件の非対照前後試験、および選択基準を満たす1件のランダム化対照試験が見つかりました。

病院前の職員に対するALSトレーニングをサポートする証拠を示すものはありませんでした。

コントロールされていない前後の研究では、「先験的」サブグループ分析により、グラスゴーa睡尺度スコアが9未満でALS訓練を受けた救急隊員からケアを受けた患者の死亡率の増加が示されました。

さらに、ロジスティック回帰分析で入院前の外傷スコアを考慮すると、ALSの訓練を受けた乗組員からケアを受けている患者の死亡率が大幅に増加しました。

結論


現時点では、救急車の乗組員が患者の転帰に関して高度な生命維持訓練を受けるメリットがないことを示す証拠があります。

まとめ 

論文の結論からはトレーニングを受けていると、死亡率が増加した?という内容も書かれていましたが、死亡率が減少することはなかったためトレーニングの意味自体がない。

という書き方がされていました。

論文内にはトレーニングの詳細までは記述されていませんでしたが、
メキシコ内の3都市を対照にした研究内容でした。

現状ではALSトレーニング、BLSトレーニングで死亡率が減少するという証拠はありませんが、対象国などが変わってくれば結論も変わってくるかも?というところです。

実に興味深い内容でした。


ジャヤラマンS、セティD、ウォンR.救急車乗組員のための外傷生命維持の高度なトレーニング。Cochrane Database of Systematic Reviews 2014、Issue8。アート。番号:CD003109。DOI:10.1002 / 14651858.CD003109.pub3。

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