医療従事者にコミュニケーション力が無かったら?
先生!と呼ばれると人間は患者との間に優劣をつけて、
患者に説明してもわからないだろ?
俺に従っていればいいんだよ!ってドラマとかに出てきそうなタイプの
医療従事者もしばしば見かけます。
そんなコミュニケーション障害になった結果、どうのようなことが起こり得るのか?
ということについて、アメリカ保健社会福祉省から発表されている内容を紹介します。
まず
患者と医療スタッフは患者が受ける医療についてすべてオープンに
話し合うべきです。補完医療も含まれます。
なぜ必要なのか
・安全と連携をとるため
・すべての情報を得ることで相互のもたらす効果・副作用の認識を持ち
安全性の高い選択肢を得られやすい。
2007年に米政府が全成人に、補完医療を利用しているか?と質問したところ
40%の人がYESと答えています。
但し、この利用者は医療スタッフに補完医療の併用をしていることを
伝えているのは58%しかいなかったようです。
補完医療とは?
ハーブ製品やカイロプラクティック、整骨、鍼治療、按摩などが
含まれます。
コミュニケーション
補完医療の利用を答えなかった患者の多くは
「聞かれなかったから」
「関係のないことと思っていたから」
そして補完医療の利用を報告した患者の多くは自分から申告しているそうです。
ここで医療現場でコミュニケーション障害が起きていることがわかります。
本来、補完医療でも身体の影響を考えると、医療スタッフはその利用を
理解するべきです。中には相互作用で有益なことになる。そうでない。と
分かれることがあるからです。
補完医療を利用する理由
・より健康増進をしたいため
・病気の予防をしたいため
・痛みがとる治療をしたいため
補完医療について補足
・女性の使用率が高い
・選択肢として多いものは「ハーブ製品」
・医療スタッフよりも医師に相談していることが多い
話し合いのためのヒント
・問診票を最大限に活用する
・患者本人が受けている治療をすべて把握するために、メモを作る
・医療スタッフ全員が患者と会話をする
まとめ
コミュニケーションにおいて、シンプルに使いたいのは問診票です。
私は経験上問診票を適当に書く患者様が多いですが、
症状の改善への欲求が強い方はしっかり書いて頂いている傾向です。
5秒で癖を見抜くみたいな適当なことを言っていると、
症状の見落としをしかねない為、問診票はしっかりと記入をお願いします。