医療従事者向けな情報です。
患者様と係わるうえで大事な「ヘルスリテラシー」について知りましょう。
知っているって?
でしたら知っている方の元の患者様は皆が症状の改善に満足しているのでしょう。
実はこのヘルスリテラシーによって、症状の改善に差が出てしまうことは
明白になります。
ヘルスリテラシーとは「情報を理解し活用する力」を指します。
すべての医療従事者の課題ともなり得るこの問題について
米国保健社会福祉省からヘルスリテラシーの「評価法」が提示されています。
3つのヘルスリテラシー
・機能的→読み書き能力
・伝達的→手に入れた情報を自分で考え、実践あるいは伝達能力
・批判的→得られた情報を鵜呑みにせず、吟味し活用できる能力
さぁチェックしてみよう!
機能的リテラシー(病院・薬局で貰うパンフレットを見て)
1.読めない漢字がある
2.字が細かくて読みにくい
3.内容が難しくてわかり辛い
4.読むのに時間がかかる
5.誰か代わりに読んでもらうことがある
伝達リテラシー(判断された症状について、治療や健康法について)
6.いろんなところから情報を集めた
7.沢山ある情報から自分の得たい情報を選んだ
8.自分が見聞きした情報を理解できた
9.病気について自分の考えを医師や周りに伝えた
10.見聞きした情報を基に生活を変えた
批判的リテラシー(得た情報から治療や健康法について)
11.自分にも当てはまるか考えた
12.信頼性に疑問をもった
13.正しいかどうか調べた
14.病気、治療方法を自分で決めるために調べた。
このチェックの見かた
お疲れさまでした。
テストではないので、点数をつけ評価する必要はありません。
但しこれらは患者様を診る上で気を付けていないと以下のような
ミスを招きます。
リテラシーを無視した結果
〇代替医療を選択した慢性症状の患者様のうち
61.6%は主治医に治療による副作用と代替医療の報告をしていません。
〇上記のリテラシーでスコアが低い患者様は副作用が出ても
そのまま継続してしまう傾向に。
この研究はSukaのヘルスリテラシー.2008で得られている事実です。
対策
〇自分の診断された症状について調べたりしたのか確認する。
〇渡したパンフレットを読んだのか確認する。
〇家族に症状のことを話したのか確認する。
これらの確認において注意しなければならないのは、
例え行動を行っていない、調べていないなどの事実を
責めてはいけません。
相手は専門家ではありません。
自分が専門家ではない。ということ想像しながら、
相手に問いかけることが推奨されています。
人に支持されている医療関係者はこれらのことが自然にできています。
患者側になった時も、不満を持つぐらいなら
上記のチェックリストの項目だけ行動してみたら、
自分が満足できる治療方法を得ることができますね。