今回は農村部で医療を広めるための介入について
私自身が日本での医療の普及率というものを詳しく知らないので、
この論文を読んだ時にこう思いました。
「日本人が海外などの進出の時に使えるやつやん」
単純かつ、行政の力も要するため難解な部分もある結論ですが、
そういった政策を行う!という地区にいって医療を広めるチャンスもあるのかも?
そういった内容でした。
では紹介します。
研究内容
125の研究の全文を検索して評価しました。
1件の研究のみがレビューの選択基準を満たしました。
台湾で実施されたこの中断された時系列調査では、1995年の国民健康保険制度の実施が、医師と歯科医の地理的分布の公平性の向上に関連していることがわかりました。
この研究で提供された証拠の確実性は非常に低いと判断しました。
結論
現在、医療従事者の不公平な分布に対処することを目的とした介入の効果に関する信頼できる証拠は限られています。十分に設計されていない研究は、医療、医療の専門家の不十分な地域での実践の決定に影響を及ぼす可能性のある教育的、財政的、規制的および支援的介入の観察研究の発見を確認または反論するために必要です。政府と医学部は、介入が実施されるとき、それらの影響が科学的に厳密な方法を使用して評価され、農村部やその他の十分に整備されていない環境での医療専門家の採用と定着に対するこれらの措置の真の効果を確立することを保証する必要があります。
まとめ
証拠の質は低いですが、「健康保険の配布」が医療を広めるきっかけになっていたという内容に。
しかし、それだけではクリア出来ない問題も多々あります。
・医療施設が建てられるのか
・関連施設はあるのか
・医療備品など滞りなく手配できるのか
・スタッフが集まるのか
健康保険の整備というのは、患者視点での話になりますので、
通常だと中々なお値段になる診療も保険による負担額で受けやすくはなります。
様々な障壁はありますが、国民皆保険制度でない国も多々ありますので、
そういった事情を把握することは開業のヒントになるやもしれません。
日本国内に限定するならば、保険の費用割合や人口など。
公表されている数値を参考にするしかありませんね。
グロブラーL、マレーBJ、マブンダS.農村部やその他のサービスが不十分な地域で実践している医療専門家の割合を増やすための介入。系統的レビューのコクランデータベース2015、問題6。アート。番号:CD005314。DOI:10.1002 / 14651858.CD005314.pub3