KeiS a medical professional

This is a blog about the scientific basis of medicine. A judo therapist reads research papers for study and writes about them.

sponsorlink

【慢性重症下肢虚血】手術が適応しない場合の脊髄刺激法のエビデンスについて

Monday, December 28, 2020

医療基礎知識

今回は慢性重症下肢虚血に対する脊髄刺激について


末梢動脈疾患は一般的なもので、下肢の動脈の閉塞が起こると歩行時に筋肉の疲労と痛みを引き起こすことがあります。

この状態は間欠性跛行とも呼ばれますが、これは重症となると、重大な下肢虚血を引き起こします。

安静時の痛み、下肢潰瘍、切断を必要とする壊死を引き起こす可能性があります。

対処の方法として手術が選択されることがありますが、人によって手術が適さない場合もあります。

その際に次の選択肢として脊髄刺激を行う方法がありますが、
その治療法のエビデンスについて紹介します。

研究内容

・450人近くの患者を含む6つの研究が含まれました。
一般に、研究の質は良好で、介入の種類のために盲検化された研究はありません。

12ヵ月後の四肢救助はSCSグループで有意に高かった。
両方の治療グループで顕著な痛みの緩和が発生しましたが、患者が必要とする鎮痛薬の量が大幅に少ないSCSグループではより顕著でした。

SCSグループでは、保守的なグループよりもかなり多くの患者がフォンテーヌII期に達しました。

結論


NR-CCLI患者の四肢救助と臨床状況を改善するために、標準的な保存的治療単独よりもSCSを支持する証拠があります。SCSの利点は、比較的軽度の合併症と費用の潜在的な害に対して考慮しなければなりません。

まとめ 

足が満足に動かなくなると身体的機能だけではなく、精神的な面も含む生活の質が低下します。

対処できる手段が減るということは心細いことですが、脊髄刺激の有用性はこの研究の通りです。

管理の中に副作用など注意は必要ですが、それを含めても良い方法なのかと。

気になるといえば費用面のことだけでしょう。

研究では2年間のコストとして脊髄刺激と保存療法を比較すると、
7,900€の差がありました。

結構かかるなぁ・・・


Ubbink DT、Vermeulen H.再構築不可能な慢性の重大な下肢虚血に対する脊髄刺激。系統的レビューのコクランデータベース2013、問題2。アート。番号:CD004001。DOI:10.1002 / 14651858.CD004001.pub3。

QooQ