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【癌治療】カルシトニン補充療法のエビデンス

Thursday, December 24, 2020

今回は骨転移に伴う骨痛に対するカルシトニン補充療法について

生理学でホルモンを勉強した人は覚えのあるカルシトニンですが、
癌により骨転移した状態にカルシトニンを入れちゃう当たりが刺激的な研究がありました。

何故刺激的に感じるのか?ということについては置いて頂きたいところですが、
結果どうなっていたのか?ということを紹介します。

研究内容

参加者90名に対する4週間以上の介入結果である。

証拠の全体的な質は非常に低かった。

2件の小規模な研究のうち、1件の研究では、完全な疼痛緩和の患者数に対するカルシトニンの有意でない効果が示された。

2番目の研究では、痛みを伴う骨転移のある患者において、カルシトニンが鎮痛剤の消費を低減したという証拠は提供されませんでした。

カルシトニンが骨転移による合併症の抑制、生活の質の改善、または患者の生存に有効であるという証拠はありませんでした。

統計的に有意ではありませんが、2つの選択された研究でカルシトニンを投与されたグループでより多くの有害作用が観察されました(RR 3.50; 95%CI 0.77 to 15。)

結論


現在利用可能な研究エビデンスは非常に質が低く、骨転移による骨痛の管理にカルシトニンの使用を支持するエビデンスが不足しています。このレビューの最後のバージョン以降、追加の研究は特定していません。

まとめ 

正直、医師でないとこの研究成果を参照にすることはできませんが、
今回記事にしたのは、この発想が!ということで行いました。

本来カルシトニンの作用として、疼痛軽減と骨状態の維持という働きを期待され使用されたと書かれていました。

薬理学は詳しくはないので、イメージだけですが通常疼痛をコントロールしようとすると、ステロイド系が代表な鎮痛剤が使用されるイメージです。

とはいえ、「炎症」に対して行われるものであるため、骨転移による痛みとは関係はないと思いましたが、そういう発想があるのか~と私に電流が走ったのですが、結果はこのようなものに。

あまり期待はできなかったということみたいです。


Martinez‐Zapata MJ、Roquei i Figuls M、CatalàE、Roman Y、Alonso‐Coello P.カルシトニン転移性骨痛。Cochrane Database of Systematic Reviews 2006、Issue3。アート。番号:CD003223。DOI:10.1002 / 14651858.CD003223.pub2。

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