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【ASD】音楽療法のエビデンスについて

Tuesday, December 22, 2020

心理学



自閉症スペクトラムに対する音楽療法

自閉症スペクトラム(ASD)の人は社会的コミュニケーションが困難となる。
一方音楽療法は、経験を通して他者とのコミュニケーションが可能となるため、
ASDの治療方法の中で音楽療法がどれだけ優れているのか?というもの。

研究の内容は?

合計165人の参加者で10の研究を含めました。
この研究では、ASDの小児に対する音楽療法の介入(1週間から7ヶ月)の短期および中期的な影響について検討しました。

結論

音楽療法は、社会的相互作用、非言語的および言語的コミュニケーション能力、行動の開始、および社会的感情的相互主義に関して、
「プラセボ」療法または標準的な治療より優れていた。

音楽療法はまた、社会的適応、喜び、そして親子関係の質の点で「プラセボ」療法や標準的な治療よりも優れていました。

含まれた研究のどれも音楽療法によって引き起こされる少しの副作用も報告しませんでした。

まとめ

音楽療法によって期待できるのは、
・ASDの小児における社会的適応能力の向上
・親子関係の質の向上にも寄与する可能性

通常の治療と違い、この点が優れているのであれば是非実践していただきたいところ。

音楽療法は聞くだけでも良いですし、演奏しても良しのおススメな方法の1つです。

ジェレセッガーM、エレファントC、メスラーKA、ゴールドC。自閉症スペクトラム障害を持つ人々のための音楽療法。系統的レビューのコクランデータベース2014年第6号。番号:CD004381​​。DOI:10.1002 / 14651858.CD004381​​.pub3。

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